松本市は屋外広告物条例により、多様な景観(自然、山岳、田園、市街地、城下町など)の保全や形成をめざす松本市景観計画を推進しています。

景観計画に示す地域特性に応じて、屋外広告物の表示・設置にルールを定め、松本らしい良好な景観への誘導を図るために、松本市屋外広告物条例が制定されています。

屋外広告物許可証
設置基準により許可が必要となります
🏴そもそも設置できない場所があります

長野自動車道の安曇野付近を長野方面に走っているとアルプス山脈の見事な景色が楽しめます。あまり眺めていると事故につながる恐れもありますので注意しながらの走行となりますが、何度見ても壮大な景色に感動します。

そんな高速道路沿いや川沿いといった場所の一定の範囲内には看板の設置が禁止されています。そのお蔭もあってあの景色が楽しめるのですね。看板だらけの阪神高速道路が懐かしいですが、あれはあれで見ごたえがあるものです。

また低層住居地域や田園地域といった区域でも原則看板の設置は禁止されていて、街の景観を保っています。お店の看板程度であれば許可は不要ですが、そこそこ大きいものや交差点など交通量の多い場所によっては設置の許可が必要となります。

維持管理が求められ有効期限もありますので、それなりに費用と労力はかかります。看板が倒れて事故になれば当然設置者の責任となりますので、施設賠償保険などの万が一の備えもしておきたいところです。

🏴交差点の看板の撤去を求められた結果

以前の職場でのことですが、私が赴任する随分前から、とある交通量の多い交差点に会社案内の看板を設置していました。

松本市から撤去の依頼がありましたが、条例施行前から設置しているものであって既得権益ということで、費用もかかることから撤去を先延ばしにしていたところ、強風に煽られて損傷してしまいました。

その後再度設置するには、当然条例の縛りを受けますので、これまでのお見逃し?に免じてその後は設置いたしませんでした。

交差点内広告禁止区域

交差点付近にはまだまだ多くの看板を見かけますが、既得権益?なのでしょうか、古びた看板も時々見かけます。

行政指導や勧告により罰則や罰金もあるようですので、強制撤去となる前に、また事故など不運なことが起こってしまう前に、速やかに是正することをおすすめします。