建物の欠陥については、基本的には目視で確認できます。破損汚損や亀裂、建具や住宅設備の不具合や漏水などなど、状態を確認しながら欠陥を確認できます。
雨漏りやシロアリ被害については目視で完全に把握することが難しい場合もありますが、第三者によるインスペクション(建物検査)等を利用すれば、多少の費用負担で、その状態を把握することができます。
▓土地の欠陥といえば地中埋設物や土壌汚染
土地については、ただ単に形が悪いとか傾斜しているというのは、欠陥とは言わず、特徴と言えます。
道路より低い位置にある住宅地も販売されていることがありますが、それも欠陥とは言いませんが、そういった特徴のある土地は、平地にある形の良い土地に比べて価格は安くなる傾向にあります。整地したり盛り土したりする費用が発生することが考えられますので、その分価格が低く設定されていることが多いのです。
土地取引において欠陥と言う意味で多いのが、地中埋設物ではないでしょうか。先日のニュースのようにダイナマイトや拳銃のような物が出てくるケースは稀ですが、瓦礫や昔の建物の残骸と思われるものは時々出てきます。
大型トラックのタイヤやマネキンが出てきたなんてこともありましたが、そういった埋設物については、基本的には売主側で処分することになりますが、契約の際にはその費用負担についてはしっかり確認しておきたいものですね。
▓稀に土壌汚染といったトラブルもあります
昔から田畑であった場所であればさほど心配はないですが、事業を営んでいた過去経緯がある土地などの売買であれば、時に土壌汚染の調査を求められることもあります。調査費用は数万円程ですが、仮に汚染物質が発見されたとなると、その処分や土の入れ替えに相当な費用が発生することになります。
田畑や住宅跡地であっても、自然発生的に出た物質が微量検出されるケースはありますが、薬剤を利用する工場跡地等でなければ、人体に害を及ぼすレベルの汚染物質が出る可能性は低いです。
土地取引で土壌汚染の調査まで求められるケースは少ないですが、過去の利用状況や、近隣に工場などがある土地の購入を検討する際には、必要経費ということで、土壌調査も検討したいところです。
売主側からしっかりヒアリングをして、図書館で古い地図を調べたり、ネットで国土地理院の地図も見られますので、過去の利用状況を確認しながら検討を進めていただければと思います。