直前に勤めていた不動産会社では、不慣れな人事採用の面接も担当しておりました。当時は新卒の採用はほぼなく、ほとんどが転職組の中途採用でしたが、これまでの経歴はもちろん、志望動機も必ずお聞きするようにしておりました。
🏠不動産会社はまだまだ昔ながらのイメージが
正直なところ、不動産業界ってそんなに人気がある業界でもないと思います。特に今の若い世代にとってはそうではないでしょうか。泥臭くてアナログでノルマが厳しい、上司からのパワハラ紛いの叱責もたびたび・・・そんなイメージを持つ若者も多いのではないでしょうか。
私が以前にいた会社にも、とても残念な事実ですが、アナログパワハラ人間はいましたね。頭ごなしに叱責されたりして、耐えきれず辞めていった社員もいました。最近はこのようなブラック不動産屋も減ってきていますが、まだ絶滅したわけではありません。
そんな会社では志望動機の質問に対する答えが弱かったり薄かったりすると、すぐ辞めそうという理由で採用を見送るなんて実態があるのも事実です。そんなイメージが多少残っている不動産業界にチャレンジしようとする精鋭たちの志望動機には、どんな理由があるのでしょうか。
💰夢、希望、お金・・・様々な動機があります
よく聞くのが、生活インフラに携わる仕事がしたい、地図に残る仕事がしたい、一生に一度とも言える大きなお買い物のお手伝いがしたいといったような動機です。すばらしい考えだとは思いますが、何となく現実離れしているような印象は受けます。
あとは、間取りやインテリアに興味があるという方もいましたが、住宅部門がある会社ならまだしも不動産会社であれば、正直活躍の場がないというか、資格があっても勿体ないかとは思います。
宅建に合格したからという志望者もいましたが、業務内容がイメージとかけ離れていたのか、間もなく退社していましたね。資格は必要条件ですが十分条件ではないということですね。
お金という面では、先日新築住宅の販売現場で他社の営業マンとお話する機会がありましたが、その会社はまあまあ歩合給が充実しているのでしっかり稼ぐのだと言ってました。売買仲介業にはそんなモチベーションも少なからず必要なのだと感じたものでした。