不動産売却、大手の会社が高く買うとは限らない

ご自宅、あるいは相続された不動産の売却を考え始めたら、まずはお付き合いのある不動産会社に相談する方が多いのではないでしょうか。今ではネットでの一括査定サイトもたくさんありますので、とりあえず査定という方も多いことでしょう。

よほど急ぎの金策が必要でない限り、誰しもなるべく高く売りたいと考えるのは当然だと思います。稀にいくらでも良いから引き取ってほしいという相談もありますが、解体の手間がかかったり、狭くて使い道がないような土地だったりします。

以前に、新築建売住宅の用地として購入した土地の隣の方から、相続された古家の建っている約30坪の土地を、この機会にお金は要らないから引き取ってほしいというご相談がありました。建売住宅としての売却が見込めたので、ご先祖様からの財産ですので無料という訳にもいかず、数十万円で購入させていただき、狭小地でしたが結果的に価格が安かったこともあり、間もなくご縁があったということもありました。

このようなケースは稀で、やはり高く売りたいというのが本心です。だからと言って思い切った価格で一般市場に出しても、今は比較的容易に相場価格等の情報に辿りつきますので、見透かされてしまってなかなか売却が進まないといった状況が予測されます。

それならと、多少価格は落ちますが、話が早い業者への売却を検討することもあるかもしれません。業者と言っても、不動産会社、ハウスメーカー、建売分譲会社などいくつか候補がありますが、業界の人間でなければなかなか売却についてのお話しをする機会もないので、まずは不動産会社に相談される方が多いのではないでしょうか。

売却価格については、どの会社も営利目的ですので、大手だからといって高く買うわけでもなく、資金力では劣りますが、地元の不動産会社のほうが高く買えることも多々あります。ご売却を考え始めたら、まずは親身に相談に乗ってくれる不動産会社に相談することが得策とも言えますね。