不動産の売却価格は依頼者との信頼関係で決まる

不動産の売却価格については、物件の立地や状態、近隣の相場や売却実績などを参考に決定していきます。ネット情報社会ということもあり、査定依頼に来られる依頼者さんの中にも近隣相場などについては事前にインプットされてくる方もいます。

不動産会社においても近隣相場を参考にしながら査定価格を決めていきますが、直近での売却実績や販売中の物件なども参考にしながらより詳細に調査いたします。また査定物件に対してどのような需要がどのくらいあるのかといったことについても、過去の取引状況や経験値をもって想定しながら検討することになります。

依頼者の多くはなるべく高く売却したいというお気持ちですが、あまりにも相場からかけ離れていると時間ばかり浪費して物件に対するイメージも悪くなっていきますのでそこは要注意です。最後は大幅な値引きに応じた結果、希望売却価格にも及ばなかったということもありました。

とは言え、売り出し価格については最大限の可能性を探りながら、依頼者さんと一緒に検討することになります。具体的には一般市場の需要に大きく影響する、立地条件や周辺環境を鑑みなから依頼者さんの売却希望価格と擦り合わせていくという作業になります。

査定価格が決まりましたら、一般市場にお披露目することになります。近隣に知られたくなかったりそれほど売却を急がないということで、ネットには出さずに売却してほしいという依頼もございますが、多くの場合は不動産専門のサイトに掲載する販売方法となります。

その後一般市場での反響を見ながら３～４ヵ月ご縁がなければ、あらためて依頼者様とご相談させていただき価格の見直しを行うこともあります。これについても依頼者さんのご意向により売り急がないのであればもう少し様子を見ようということにもなります。

不動産の売却という大イベントは、依頼者さんと不動産会社の信頼関係がとても大切になります。たった一つのご縁かもしれませんが特別なご縁です。専門家としてストレスのない売却活動ができるようしっかりとご相談させていただきながら進めさせていただきます。