中古住宅をそのままの状態で購入しリフォームして売却する物件、いわゆる再販業者さんの再生中古物件はここ数年でかなり増えてきました。中古住宅流通の促進という国策も後押ししてその注目度はまだまだ健在です。
先日も松本市元町3丁目にて再生住宅の見学会の看板を見かけました。東側道路に接した約58坪の土地に約38坪の5SDK住宅、築21年をちょっと過ぎた中古住宅ですので、躯体の劣化もまだ心配なさそうですね。駐車スペースも3台分は確保できそうな感じでした。
そんな中古再生住宅ですが、原則はリフォーム完了後の販売開始となります。業者間で情報を共有していたとしても通常はリフォームが完了してから広告を出すことになります。仮にリフォーム中に検討する機会があったとしても、売主側の計画やリフォーム業者さんの工程も決めているので、予約という形を取って完成後に確約するような流れになるでしょう。
リフォーム工事中に売買契約をすることも可能ですが、リフォーム内容の変更については、業者さんによってはクロスの色など多少の変更は可能かもしれませんが、原則は売主側の計画通りに進めることになります。販売予定価格も決まっていることが多いのでなかなか変更は難しいでしょう。
弊社でもリフォームが完了してから広告を出させていただいておりますが、先日たまたまリフォーム着工前にお客様をご案内できる機会がありました。築20年弱の物件でしたのでそれほど劣化も進んでいなかったため、そのままの状態で購入を検討したいとのご相談となりました。
着工寸前でしたので何とも言えないという状態でしたが、売主業者さんもまだ細部までリフォーム内容が決まっていなかったということもありご了承いただくことができました。当然リフォームなしということでその分価格は下げてのご成約となりました。
お客様が知人の業者に依頼して自身でもDIYにより最小限のリフォームを施して居住するとのことで、それはそれで意図しない部分までリフォームした物件を購入するよりはお得だったのかもしれませんね。
あまりないケースですが、以前からお取引のあった再販業者さんだったこともあり、ご相談に応じていただきタイミングよくご縁談となりました。リフォームが終わるころにまたお邪魔させていただきたいと思います。