不動産の売却を考え始めたら、まずはその不動産がどのくらいの価値があっていくらで売れるのかというのが一番の関心事でしょう。明確な希望価格を決めていればそのまま不動産会社に売却依頼をすれば良いですが、それでも専門家の見解を聞くためにも価格査定をしたほうが良いでしょう。
一度に複数の会社に価格査定の依頼ができるサイトもあり、一般の方も気軽に価格査定ができる環境にあります。サイトに物件条件を入力するだけで複数社から査定書を受け取ることができます。不動産会社の選別に迷っている方もいくつかの会社を比較できることは良い機会でしょう。
一括査定サイトは依頼者はいつでも無料で利用できますが、加盟している不動産会社側はというと依頼が入っただけでコストが発生します。受注して初めてコストが発生するサイトもあるにはありますが、反響が少なくやはり従来からの依頼時にコストが発生するサイトが主流です。
そうなると依頼を受けた不動産会社も受注に躍起になり、中には明らかに高額な査定価格を提示してくる会社もあります。売る側としては高額な査定は喜ばしいことですが、現実的には長期間売却できずに結局は値下げするという結果が待っています。
複数社の会社とのやりとりが面倒でなければ、一括査定サイトを利用して価格的にも担当者の対応や相性も良さそうであればそのご縁は活かすべきだと思います。仮にその後の販売活動や対応に不満があれば通常は3ヵ月経過すればお断りすることもできます。
また販売依頼の形態を一般型にしておけば、自身で探した不動産会社や地元の不動産会社にも平行して売却を依頼することができますので、依頼の形態は良く確認しておくようにしましょう。専任形態であれば他の不動産会社に依頼することが制限されます。
不動産の売却は一大イベントです。サイトだけに頼ることなく、自身でも近隣相場など調べるなどして地域や地元の不動産会社に相談に出向くのも得策です。いざ売却となって初めて知りうる事実なども出てきたりします。
隣の方と共用していた通路の名義が実は共有名義になっていて建替えするのに支障があることが判明したり、水道管が隣の敷地を通過していた何てことも稀にあります。不動産の売却は専門家とよく相談して着実にそしてあまり欲を出し過ぎずに進めましょう。