先日に松本市内にある好立地の住宅用地の売却相談がありました。松本駅まで2Km、商店やスーパー、小中学校への通学も便利で、それなりの価格設定あるいは多少値を張っても早期に売却できるような条件ですが売却までには時間がかかりそうな様相です。

不動産の売却は個別性が強く、当然に所有者がいますのでその意向を最大限に考慮しながらの活動となります。立地が良く市場価格とのバランスが取れていて、所有者の意向も固まっているような状態であれば早期での売却が見込めます。

いくら好立地であっても、所有者の売却希望価格が市場と明らかにかけ離れていたり、そもそも売却を急いでなかったり売却する意思が固まっていないような状況だと、時間ばかりが過ぎてしまいいつの間にか市場から相手にされなくなるということも考えられます。

また住宅用地の場合はあまり面積が大き過ぎると、坪単価は近隣相場並みであったとしても総額が住宅用地として検討するには高額になり過ぎますので、これもまたなかなか売却が進まない要因となってしまいます。敷地すべてを有効利用できないような不整形地であれば尚更です。

分割での売却を希望される方がいたとしても、不動産免許のない一般個人の方が分割して売却すれば営利目的となり無免許での活動と見なされ罰則を受けてしまいます。分割した残りを所有したままにすればとも考えますが、いづれは売却するとみなされる可能性が高いので危険です。

宅地分譲を行う建築会社や集合住宅を建築する不動産会社にも相談しましたが、とても所有者が満足する買取り価格には及ばずといったところです。面積が大きいので使い方は色々あるかと思い、広い土地をすべて自前で利用するような業種の方に紹介しながら進めているところです。

立地が良いと単純に高く売れると考えるのは当然ですが、立地だけではない様々な個別要因が不動産価格に影響して、売却活動にも工夫が必要で時間がかかるということをあらためて考えさせられる機会となりました。

新居も決まっていてお引越しの準備をしながらの売却活動ということで頭の中が忙しい状況だとは思いますので、急がないとは言え売却の方は弊社の方にお任せいただき、ベストマッチを楽しみにしていただけましたらと思うところです。