不動産の売却を依頼された場合、弊社も基本的には多くの方の目に触れるように、ポータルサイト等のネット広告や紙媒体のちらし広告等でお手伝いをいたします。しかし中には売り急いでない上にあまり人目につくのを敬遠される方も一定数います。

不動産はネット広告やちらし等を利用して販売するのが一般的で、短期間で売却できる可能性もありますが、広告なしでも不動産会社は営業活動を行います。今までに購入のご相談があったお客様の希望エリアであれば直接メール等でご提案するのも活動のひとつです。

取引先の住宅メーカー様にも営業活動を行います。住宅展示場や営業所にご提案に行ったり、逆に土地情報収集のために弊社事務所にお越しいただくこともございますので、その際にご提案させていただくこともございます。

広告活動に比べて地味で時間もかかりますが、住宅メーカーの営業担当者さんお一人にご紹介できれば、それぞれご担当のお客様がいますので複数の方にピンポイントでご提案いただけます。また社内である程度情報共有いただくことができればさらに裾野が広がります。

また物件によっては一般住宅用地のみならず、アパート用地や事業用地としても検討できる場合がありますので、住宅以外の建築にも積極的な会社さんにご提案することにより、様々な観点からご検討いただくことができます。

今回の元町の土地については住宅街に位置していますが、広さが250坪以上あって形状が不整形ではありましたが、信州大学から徒歩圏内ということから学生向けのアパート用地として利用価値があるのではと思い、アパート建築を積極的に行っている会社にもご提案いたしました。

売却希望価格は住宅用地としての相場を基準にしていましたが、敷地面積が広いため一般住宅用地としてご検討するには高額ということもあり、アパート用地あるいは信州大学付属病院からも近いので、住居兼医院のような形態にも適しているのではと活動の裾野を広げていきました。

約6ヵ月間活動して参りましたが、最終的には提案先の建築会社さんの新規顧客で、敷地内に親子で一般住宅を2棟建築するという方とのご縁となりました。土地の分割案は念頭にありましたが、敷地内に2棟建築するというのは正直なところ想定外でした。

売主様も個別に販売活動をされていたようですが、弊社を窓口にしていただくことにより多くのお取引先にご紹介できた結果にご納得の様子でした。昨年中にはお引越しも完了して、新居でゆっくりとお正月を迎えられたことでしょう。ご用命いただきありがとうございました。