建物の土台となる基礎。木造2階建の住宅でも、20~30トンの重さがある建物を支えるわけですからしっかりとした施工が求められるのはもちろんのこと、強度も必要となってきます。
そんな強度を上げる方法のひとつに、コーナーハンチと呼ばれる施工方法があります。
全ての住宅会社が採用しているわけではなく、何も言わなければコーナーハンチが採用されないケースの方が多いかもしれません。
ハンチというのは、コンクリート部材の端において、圧縮する力を緩和するために設ける三角形状のものです。
一般的に基礎のコーナー部分は、不均等な荷重や地震時に負荷が集中しやすい箇所であるので、この部分をハンチ形状にして強化することにより、外力をバランス良く分散させて、地盤に力を逃がすという重要な役割を果たすのです。
何となくコーナーに厚みがあると、普通に考えても、強度的に安心感はありますよね。
多少の施工費はかかりますが、住宅の建築をする際には是非参考にしてください。
他にも基礎の強度を上げる方法としてはいくつかあります。現在は昔と違って、ほとんどがベタ基礎ですので、それだけでも強度はかなり上がっています。
基礎の立ち上がり部分の厚みについては基準法では120mm以上とされていますので、それ以上あればよほど大きな建物でない限りは大丈夫でしょう。
あとはコンクリートを流し込む前の鉄筋の太さも強度を上げる重要な要素です。
太い鉄筋を使用することが強度を上げることになりますが、太すぎてもコンクリートの厚みを考えなければ外部との距離が短くなり、劣化に影響するので適度な太さである必要があります。
鉄筋の配筋状況はほとんどの会社が第三者機関の検査を受けますので、そういう意味では安心ですね。
ただしかし、いくら頑丈な基礎を造ったからといっても、土地の地盤が弱ければ元も子もございません。
土地選びの際には、地盤の強度も調査してもらって検討するようにしましょう。