松本市も伊勢町通りや大名町通りなどの一部では電柱の地中化が実現していますが、一般住宅地では恐らく今後も地中化の実現は厳しいでしょう。
景観上も地中化になればすっきりするのですがね・・・
敷地内に電柱が立っていると、設置者(主に電力会社)から敷地利用料が支払われます。
宅地の場合で1本1500円/年間だったと記憶しますが、3年に1回、3年分がまとめて支払われます。支線があればそれも1本で計算したかと思いますので、上の写真でしたら3000円/年間となりますね。
3年に1回の支払いですので、なかなか気付くかどうかといった感じですが、確実に振り込まれます。
そんな電柱も邪魔なところにあれば、使用料をいただいても・・・といった気持ちになりますが、場合によっては役に立つなんてこともあります。
例えば、車の往来がまあまあある狭い道沿いにある家などは、電柱があるおかげですれ違い時等に敷地を踏まれることがなかったり、時には家に車が突っ込んでくるのを防ぐガードになってくれたりもします。
実際に先日ご購入されたお客様は、電柱があって安心とおっしゃっていました。
以前にも少し触れたことはありましたが、電柱の移設は可能です。
当然、人工的に設置したものですから物理的には可能ですよね。
自身の敷地内での移設であれば、基本的には設置者の負担で移設してくれます。ただ単に景観がよろしくないとかの個人的なわがままの場合は、移設不可あるいは自己負担となるでしょう。
あとは公的な道路等への移設は、埋設管があったり道路使用許可の問題があったりと、ハードルは高めです。移設を希望している方の状況をみて話し合いになるでしょう。
移設費用も20~30万円と言われていますので、コスト面も加味して判断されるかも知れませんね。
地中5~6mは埋まっていて、災害時の倒壊という心配は少ないと思いますので、安全上の懸念という理由も移設理由としては弱いでしょう。
これから新築住宅を建築される方は、電柱が敷地内に立つのかどうかの確認はするようにしましょう。立てる必要があるというのであれば、その位置もしっかり確認するようにしましょう。