以前に新築建売住宅を購入されたお客様からご相談がありました。

フェンスを設置しようと工事を始めたところ、塩ビ管やコンクリートガラが出てきて困っているとのこと。

土地から出てきたガラ
░ 販売した会社もなかなか気付きません

新築住宅の建築は基礎工事から始まります。土台部分を造るために基礎になる部分の周りを掘りますが、その際に時々、コンクリートのガラ等が出てきたりします。

以前に古い建物が建っていて解体した土地であれば、昔の家の残骸が出てくることはございます。その他に茶碗のかけらやお風呂に使われていたであろうタイル破片等も出てきたりします。

明らかに自然にあるものではないので、産業廃棄物として処分しなければならないので、それなりの費用がかかります。

ただし、掘った部分から出てきたものは処分しますが、その他の敷地の部分については、わざわざ掘って確認したりはしません。あくまでも家を建築する部分について、その作業の過程で出てきたものを処分するといった感じですので、その他の部分に何か埋まっていても気付きようはないでしょうね。

以前の所有者から明らかに埋めたという情報があれば、会社によっては掘って確認したりもしますが、通常はそのまま売却されていきます。

░ 売主が業者であれば処分してくれます

販売会社(売主)が宅建業者であれば、出てきた廃棄物については処分してくれます。

法律上も最低、引渡しから2年間は販売した土地、建物に瑕疵(欠陥)があった場合は補償しなければならないのです。

建物であれば、傾いたとか雨漏りがしてきたといった重大な欠陥については10年間は補償しなければいけません。

土地については、やはり一番多いのは地中埋設物の問題です。以前から畑や田んぼといった場所であればそうそう何か出てくるといったことはないですが、建物があった場所や資材置き場であった場所であれば廃棄物等が出てくる可能性は高いでしょう。

土地を購入する際には、少なくとも直近での利用状態は確認するようにはしたいですね。特に個人から土地を購入する際には、仲介会社等に依頼して出来る限り調査してもらうようにしましょう。