見た目にも威圧感のある高圧線鉄塔

不動産を購入する場合に、高圧線下や鉄塔付近の物件は選択肢から外す方は多いと思います。あるよりないほうが良いのは分かりますね。

皆様はどんな不安があって購入を見送るのでしょう。

〇万ボルトの電流が流れる高圧線の鉄塔は威圧感がありますね
〇万ボルトの電流が流れる高圧線の鉄塔は威圧感がありますね。
💡 直接的な被害はないけれども不安

良く言われるのが、電磁波の問題です。

高圧線の電線から3m以内には建物を建築してはならないという法律がありますし、やはり危険な物ということには違いありません。

とはいえ、電線に触れたからと言って即感電することはありません。絶縁体が剥がれてむき出しになっていたり、他の通電しやすいものに触れていなければ感電することはないでしょう。

そんな高圧線からは、当然電磁波は出ていますが、普段はそんなに近くにあることがないですし、今では皆様お持ちの携帯電話から発する電磁波とそれほど変わらないと言われていますので、直接的な健康被害は考えにくいと思います。

海外の事例ですが、高圧線に出来た氷柱が落ちてきて屋根に突き刺さったというのを聞いたことがありますが、国内では着氷を防ぐような対策もされているので、あまり聞いたことがないです。

あとは、鳥の糞害はというと、高圧線はかなり高い位置にありますので、鳥もわざわざ止まらないのか、あまり見かけないような気がします。それよりは通常の低圧線電線が上空にないかをまず確認しましょう。

💡 地役権という権利が設定されていることがあります

高圧線の下にある敷地には、地役権が設定されている場合があります。

地役権とは、他人の土地を利用することができる権利のことです。

高圧線のメンテナンスは大がかりな工事が予想されるために、高圧線下土地を利用しての作業ができるように、予め自由に利用できる権利を設定して、場合によっては建物の高さを制限されたりするケースもあります。

当然、ただというわけではなく、一定の補償料と言いますか、対価が支払われることになります。一括であったり月々であったり電力会社によって支払い方法は異なりますが、一定の金額が支払われます。

あるよりない方が良い上空の高圧線鉄塔

購入を検討している不動産が高圧線下や鉄塔近くにある場合には、仲介会社等に調査してもらうようにしましょう。

直接的な被害は考えられないということで納得できたのであれば、恐らく相場よりは安く買えるのでそこはメリットと言えるのではないでしょうか。

不動産を検討する際には上を向くことをお忘れなく。