松本市島内の土地の調査をしていたところ、すぐ近くの工務店さんの敷地内に何やら怪しげな、それでいて何となく見たことのある色合いの倉庫がありました。

もってってBOXと書いてありますので、何かいただけるのだろうと思い中を覗くと、自社工場で加工した木材の半端材が保管されていました。

松本市島内木下工房様のもってってBOX
もってってBOXの中には半端材が
🌲隈なく使い切るのは難しい

住宅建築は、プレカットと言って、予め工場にて加工した木材を使って建築されることが多いですが、窓枠や間柱などの細かい作業が伴う場所については、現場で木材をカットして利用します。

そのため、どうしても半端な木材が廃棄物として出てしまいます。特に地元の工務店さんであれば、かなり細かいご要望にもお応えしながら加工すれば、尚更、半端な木材が余ってしまいます。

小さな椅子や踏み台などを作って、記念に差し上げるということも考えられますが、使い切るには有り余る材料があって徒労になります。

この工務店さんも、これまでは焼却処分してきたそうですが、SDGs(持続可能な開発目標)の流れを受けて、令和3年7月1日より事務所敷地内にもってってBOXを設置したそうです。

平日の9:00~17:00まで開放しているようですので、ピンと来た方は是非お立ち寄りください。

🌲木材の価格が高騰しています

材料不足により木材の価格が高騰していますので、半端材といえども無料ではなく、ある程度利用できそうなものは多少お金をいただいているようです。料金BOXが設置してありましたので、決して欲を出さずにお金を入れてお帰りください。

木材の高騰により、住宅の建築費用にも大きく響いています。坪換算すると3~5万円値上げされている状況ですので、一般的な30坪前後の新築ですと、90~150万円原価が上がる計算になります。

木材だけならまだしも、便乗とも思える?ような値上げもあって、弊社でもお客様への提案に苦慮しているところでございます。

一度値上げされるといつのまにか慣れてしまって、相場感が変化してくることが予測されます。消費税がいい例ですね。新政府の下、お給料が倍増すれば良いのですが、今のところ現実的ではございません。

間取りや仕様、工法等を総合的に工夫しながらお客様の要望にできる限りお応えできるように、引き続き取り組んでいきたいと思います。