先日お引渡しとなった土地の敷地内に電柱が立っていて、そこから北へ向かう電線が敷地内を通過していました。

工事の際に気にかけなかったのかとは思いましたが、電柱所有者を確認して、電力会社に相談することにしました。

中部電力とNTTのプレートが貼ってあり、通常は縦のプレートに書かれている方が所有者なのですが、2社ともに縦に貼っていましたので、この場合は上にある会社が管理会社ということでしょう。

敷地の上を電線が通っている
💡電力会社の配電課へ連絡します

松本市は中部電力の管轄ですので、子会社の中部電力パワーグリッドの配電課に問い合わせをします。新しい分譲地などはまだ地図に載っていないので、必ず電柱に貼られている電柱番号をお知らせします。

中部電力さんはいつも丁寧に対応してくれるような印象があります。無償対応ができるということで確認することができましたので、新しい所有者より連絡する旨をお伝えして受付を完了しました。

仲介会社である弊社が、現地見分の立会いから移設工事の検討まで行うことも可能ですが、建物の配置によっても移設方法や位置が決まるケースもありますので、そこは実際の所有者が行った方がよいでしょう。

電柱の移設は費用(この場合は電柱所有者の負担でしょう)もかかりますので、現実的には横架材を道路側に設置して敷地から遠ざける方法が考えられます。

当然この場合も電柱所有者と共同利用者の費用負担で行われるでしょう。NTTやケーブルテレビさんも利用していますので、平等負担となるのでしょうか。

💡分譲検討する際には電線が気になります

弊社でも建売分譲用の土地の仕入れのお手伝いをさせていただいていますが、検討する土地に行ってまず確認するのは道路との関係と道路幅です。

ひとつの敷地に複数棟の建売住宅を検討することが多いので、今まではひとつの建物に対してひとつの敷地での利用だった土地を分割検討する際には、前面道路と敷地の関係が重要な要素になってきます。

道路に2m以上接していないと建物が建築できないので、それぞれの接道と、さらに車の出入りが容易にできるかどうかの検討となります。無理やり分割しても車の出入りができなければ商品として成り立たないので十分に検討します。

次に、道路と敷地の高低差や既存の塀や土留め、側溝の有無などを見て、境界の確認と、造成工事の費用の検討をします。

そして電柱と電線の確認です。今までは邪魔になることなく利用できていたものが、敷地を分割することにより、その位置が車の出入りなどの障害になってしまうこともあります。電柱や電線のみならず、電柱を補助的に支えている支線の位置変更や撤去も検討しなければならないケースも出てきます。

普段はじっくり見ることがないので気になりませんが、仕入れの検討となると大概検討の必要性が出てきます。

なるべく費用や手間などがかからない検討して、販売価格を抑える工夫をしていきたいと思います。