防火・準防火地域は都市計画法に定められています。
主に市街地において、火災の危険を防除するために定められるエリアです。多くの場合は駅前や建物の密集地や幹線道路沿いなどが指定されています。
松本市の準防火地域は、駅周辺の約380ヘクタール(3,800,000㎡)。よく例えられる、東京ドームでいうと約80個分となります。
最大の目的は、火災の延焼を防ぐこと。
建物が密集しているので、ひとたび火災が発生すると、瞬く間に燃え広がります。そのような事態を防ぐために、建物に一定の耐火構造が求められているのです。
例えば、鉄筋コンクリート造にするとか、木造住宅であれば燃えにくい外壁材にするなどの制限があります。また、開口部(窓等)も割れにくいように防火ガラスにするなどしなければ建築の許可が下りません。
もちろん火災に強い建物を建てるには、それなりにコストがかかります。
松本市開智で新築住宅を建築される方がいました。
当時、建築知識が乏しい担当者が準防火地域であることを失念していたために、後になって窓が基準を満たしていないことが判明し、100万円以上も追加になったことがありました。
こちらの説明不足をお詫びしたうえで、相応の負担をさせていただくことでご理解いただけましたが、松本市の準防火地域はある程度限られていますので、見落としてしまっていたのです。
東京などの都心部であれば、常に念頭に置いて調査するでしょう。
これから新築を検討されている方は、松本市に限らず、駅前の密集地域や幹線道路沿いで建築される場合は見落としがないようにしましょう。
地域指定に限らず、火災に強い家を建てるのが大前提ですね!