火災保険というと、火事や台風などの災害で被害にあった場合に補償されるというのが一般的なイメージだと思います。
そもそも保険で補償されるためには、急激、偶然、外的要因といった要素がなければ補償されません。
対照的な事例として、経年劣化(古くなった)による故障や破損などは補償されません。
窓ガラスと言えども建物の一部ですので、火事で燃えたり、台風等の強風で物が当たって破損した場合等は火災保険で補償されます。ただし、あくまでも火災保険で対象になる災害による破損の場合です。
しかし、保険の内容によっては、単に外から物が飛んできて破損したとか、あるいは温度差による熱割れ等の場合でも補償されます。先程申し上げた、経年劣化による損壊や、あるいは故意(わざと)で割った訳ではなければ、加入している保険の内容によっては補償されます。
火災保険イコール火事というのが相場ですが、実際に火災保険で補償されている事故は、火事以外のものも多いのです。
例えば、先程の破損事故や、あるいは雨漏り等の水漏れ事故などの請求も多く支払われています。盗難被害による損害も補償されることもありますし、トラックが電線を引っかけて家のアンテナを破損したなんていう事故も支払われたことがありましたよ。
火災保険が自動車保険に比べて割安なのは、自動車事故ほど件数が多くないことはもちろん、意外と知らないで請求していないという要因も考えられるような気がします。
今一度、ご加入の火災保険の内容をご確認いただいて、今後に備えることをおすすめします。特に住宅ローンを組む際には、長期契約になることが多いので、十分に内容をご確認ください。
愛犬が他人を噛んじゃって、火災保険の特約で付いていた個人賠償特約で支払ったなんてこともあります。特約の有無や内容も見直してみましょう!