数年前に東御市の常田という地域で、1階と2階がほぼ同面積の、いわゆる総二階の新築建売住宅を販売させていただきました。
1階と2階がほぼ重なっているわけですから、耐震性という側面で見れば、でこぼこしているよりは物理的に頑丈だというのは推察できますよね。
頑丈というのは、壊れにくいというのもありますが、一枚屋根であることが多いので、雨漏りが発生しにくいということも言えます。
将来的に、外壁の塗装や張り替等のリフォームとなった時も、シンプルにコストが抑えられるという特徴もございます。
当時販売させていただいた住宅は、1階がLDKと水回り、2階が寝室と子供部屋×2といった間取りがほとんどで、とてもシンプルで使いやすい印象でした。
お値段も、土地がそれほど大きくなく、総二階のシンプルな形状で、複数棟同時に建築しましたのでかなりコストを抑えることができました。具体的には1千万台半ばでの販売価格でした。
2年程住んだお客様から、事情により売却を依頼されたことがありましたが、購入当時の価格と変わらないか、それより少し高く売却できた時は、当初の価格設定を抑え過ぎたのかなと複雑な気持ちになったものです。もちろんお客様は大満足でしたが・・
そんな使いやすくて売却しやすい総二階の住宅ですが、デメリットってあるのでしょうか?
シンプルゆえにデザイン性に欠けるという方もいますが、これは人それぞれではないでしょうか。確かに、外壁や屋根材には鋼板を使用したりとシンプルなデザインを優先したので、多少高級感には欠けたかもしれませんね。
後は将来的に、子供さんが巣立ってしまった時に、2階の部屋が持ち腐れになってしまう可能性はあるかも知れませんね。1階はリビングだけでしたので、寝室は2階のまんまで子供部屋だった部屋は物置にでもなってしまうのでしょうか。これはデメリットというよりは、当然の結果とでも言うべきでしょう。
解体費用も抑えられるでしょうから、将来的には平屋への建て替えや減築を検討されてもいいですね。
デザインに特別なこだわりがなければ、総二階をベースに新築を計画されてみてはいかがでしょうか。