投資として一世を風靡したと言える太陽光発電設備。
今でも、設備の設置費用が安くなっているので確実な投資としても利用されていますが、多くは省エネや創エネの手段として定着しつつあります。
写真のように、手入れが行き届いた施設なら良いのですが、中にはほぼ放置されていて、雑草が生い茂っているような施設も見かけます。
雑草が影になって発電力に影響して、設置者自身が困るのはもちろんのこと、害虫やそれを餌にする害獣が住み着いてしまって近隣とトラブルになったという話も聞きます。
景観上もよくないですし、農地への経済的被害が起こってしまえば、それこそ訴訟問題にもなりかねませんよね。
あとは、電力の変換機であるパワーコンディショナーからの音がクレームになることもあります。エアコンの室外機のような音がずっと鳴っていますので、睡眠被害等でこれもまた大ごとになりかねませんね。
また電磁波によって体調を崩したなんて苦情もあるそうですが、これについては何とも言えないところです。普段使っている携帯電話やドライヤ―といった生活家電からも電磁波は出ていますし、太陽光発電機の影響を科学的に証明するのは難しいと思います。
太陽光パネルに反射した光が民家に差し込んで、環境が著しく悪化したとして訴訟事件も起こっています。結果的には訴えは取り下げられられましたが、設置者はその後、高木を植えるなどして対応したそうです。
設置する側としてもある程度は、反射光が民家に当たらないように考慮するとは思いますが、完全に防ぐことは難しいでしょう。
被害認識についても個人差はありますし、光が当たっている場所や時間によっては気にならない、あるいはカーテン等で遮断することも考えられます。
いわゆる社会通念上、住民の受忍限度を超えているかということで判断されるのでしょう。
設置する側もデリケートになるでしょうが、不動産を探す際には、太陽光発電設備の施設の有無やパネルの向き(ほとんどは南向き)等も見て、出来ることなら近隣の方にヒアリングした上で検討したいところですね。
とは言え住宅街であれば、高層の太陽光発電施設でないことが多いので、見晴らしや陽当たりは良いでしょうね。