寒い信州においては、あたたかい家=断熱性の高い家を希望される方は多いですね。新築住宅を案内させていただいている時も、やはり断熱性の話題になることは多いです。
壁や窓を分厚くすればするほどあたたかい家になるのは、確かにそうなのですが、熱を通しやすい例えばコンクリート等であれば、いくら分厚くしても寒い空気が室内に届いてしまいます。
こんな場合はコンクリート壁の外側に、熱を通しにくい素材の断熱材を張る(いわゆる外断熱)にすれば各段と断熱性は上がるでしょう。
一方、新築を検討されている方のほとんどは、木造の住宅です。鉄やコンクリートに比べて熱が伝わりにくい木造が、最も住宅には適してると言えるでしょう。さらにそこに、もっと熱の通しにくい断熱材を使って、あたたかい家が出来上がります。
断熱材には様々な種類や施工方法がありますが、家全体に張り巡らせるわけですから、性能が上がれば上がるほどコストもどんどん上がってきます。家の価格差にもかなり影響するコストになります。
ただ、実際に住んでみないと実感できないところではありますが、断熱性については性能表示をしている会社も多くあります。最新の基準では、断熱性能4というのが最高ランクになっています。
昨今の新築建売住宅では、多くの会社がこの断熱等級4を取得しています。この数値は昨年の4月に国によって義務化される予定の基準でしたが、対応できない会社も多いことから見送られています。
地域によって基準が違い、寒い信州においては、それなりのコストをかけないと達成できない基準です。そう考えると、断熱等級4を取得していればとりあえずは安心と言えるのではないでしょうか。
ただ、体感には個人差がありますし、当然、等級に関係なくコストをかければ断熱性は高くなります。
お金をかければと言ってしまえばきりがないのですが、断熱等級4を基準にしながらも、予算を考えてさらに断熱にこだわって検討されてみてはいかがでしょうか。