先日、松本市神田にある土地の購入を検討しているお客様から相談がありました。
広い土地を分割して購入したいので、どれくらいの費用がかかるのかという内容のものでした。
土地の代金は売主様の希望価格にて検討するので、それ以外の費用について検討してみました。
まずは、税金。不動産取得税、登録免許税といった取得にかかわる税金です。取得税は3年以内に住宅を建築すると還付されますが、初期費用としては計上します。
次に土地を分割(分筆)するための測量費用。これは土地家屋調査士という専門家に依頼して行います。土地の広さや地番の数等によって費用か変動しますが、経験上での概算を計上いたします。
そして、上下水道等のライフラインの整備が必要な場合は、その工事費用についても検討します。土地を分割するわけですから、多くの場合は上下水道の引き込み工事が必要となります。
区画境の土留めやフェンス工事等の造成工事を検討する場合もあります。建物があれば解体工事も必要。
その他、仲介手数料や印紙代等の付帯費用を計上して、土地代金以外の費用を算出していきます。
積算していくとけっこうな費用がかかることがわかってきます。当然、販売用の土地ですから利益も検討しなければなりません・・・。
引き込み工事については、松本市の上下水道局に行って、配管の引き込み方法等について打合せをさせていただきます。ほとんどの場合は最も近くにある本管から引き込みを行うので、今回もそのような内容で相談を終えました。
本管が道路の反対側にあって、距離があるのでそこそこの費用はかかるだろうと思いながら、それでも念のため協力業者の方に再調査をしていただきました。
すると、前の道路からの引き込みは本管の埋設深さが浅いので、下水を流すために満足な勾配が確保できないという理由で、別の方法で行うよう指摘があったとの回答でした。
その方法というのが、少し離れた本管から歩道を通して引き込むという方法で、〇百万という費用がかかるのです。結果、とても採算ベースに乗らないということで、購入見送りとなった次第です。
経験上、ある程度は判断がつくのですが、やっぱり肝心な事に関しては、協力業者様のお力を借りなければいけないなと再認識いたしました。ご協力ありがとうございました。