不動産業界にいれば時々ある話なのですが、売買契約当日の延期はきついです。
今回は弊社が売主代理ということで、役者は弊社と買主さんだけでしたが、弊社仲介で売主さんもいるとなると切なさは倍増ですね。
🖊契約日は大切な記念日です
個人間売買では、売主・買主そして仲介会社が集まって、売買契約の締結を行います。
それぞれに準備や段取りをして臨む、まさに記念日でもあります。六曜も大安や午前中の契約であれば先勝に合わせて日程調整することも多いものです。
最終的には代金を全額支払う決済日に名義が変更となりますが、法律上は契約を締結すれば所有権は移ります。
弊社もそうですが、決済引渡し日よりも売買契約の日のほうが感慨深いですし、未だにほどよい緊張感はあります。
そんな契約日が延期となると、やっぱり残念で切ない気持ちになりますね。様々な急な事情があって過去にも延期や中止になったケースもありましたが、当たり前ですが慣れるものでもないです。
買主さんの事情も理解できましたし、仕切り直してまたお会いできる日を楽しみに待ちたいと思います。
🖊過去に中止なったケースをご紹介します
建売分譲住宅の土地の仕入れから企画販売までやっていた頃の話ですが、物件の案内を3回ほどさせていただき、お値引きは主義ではなかったのですが、近隣他社さんの物件と比較されたこともあり、数十万円の値引きに応じたところで契約という運びとなりました。
とある大安吉日で日程調整をして、無事に売買契約当日を迎えることができました。
ところがです。重要事項の説明に入ろうとした時に、何と更なるお値引きを要求されてきたのです。冗談かと思いましたが、いたって真面目にお話されていました。
この場に及んでさすがに受け入れることはできず、そのままお帰りいただくことになりました。職人さんにもご無理を言って建築していたことなどを思いながら、また別のご縁があるだろうと思って、値引き対応しなかったことについてはさほど気にしていませんでした。
しかし、2~3日経ったある日に、やはり契約しますというご連絡をいただきましたが、既に他の検討客がいるということでお断りしました。契約は決まっていなかったのですが、何となく後味の悪い感じがしたのでお断りしました。
その後無事に他のお客様ともご縁があって、お後はよろしかったので安心しました。
当日の変更や中止は不動産売買に限らずきついものですね。