不動産の売却を検討する時には、ネットの売却査定や不動産会社に相談に行ったりします。
不動産会社が直接買取るという方法もありますが、多くは仲介での売却を依頼することになります。1社にのみ依頼する専任媒介、複数社に依頼する一般媒介、いづれかでの売却活動になります。
🖥1社のみに依頼する専任媒介が効率的
媒介の依頼を受けると、ほとんどの不動産会社はレインズという情報交換サイトに登録して、広く情報を周知することになります。
その結果、全国の不動産会社が情報を見ることができるようになり、購入を検討したい方がいれば、媒介の依頼を受けた不動産会社に連絡して、物件の状況確認と、紹介が可能であればご縁に向けて準備をすることになります。
窓口を1社にしておくことで、全ての物件情報が手元にあり、問合わせがあった際もスムースに対応することができます。複数社に依頼していると、情報の共有が完全にできていなくて、時々トラブルにもなったりします。
売主に直接迷惑がかかることはないですが、まごまごしていると売却のタイミングを失ってしまうことにもなりかねませんので、結果ご迷惑がかかります。
複数社に依頼している中には、ネットに掲載しているだけで、物件の内容についてほとんど把握していないというケースもあります。そう考えると、1社のみに依頼する方が何かと効率が良いのではと思います。
🖥1社のみだから考えられるデメリット
専任でお任せいただいたからには、売主側に立って販売活動に勤しむことが当然の役目です。
しかし残念ながら、1社であるがゆえに起こり得るデメリットがあるケースもございます。
売主からは確実に仲介手数料はいただけますが、さらに欲が出て、買主も自社で見つけて手数料をいただく、いわゆる両手数料を目論む業者もまだまだいるのは事実です。
問合わせをした際に、もう売れましたとか、検討客がいますと即答されるケースがありますが、相変わらずネット等に掲載されていることがあります。チラシが出回っている何てことも時々あったりします。
何となく予測はつくのですが、もちろん問い詰めたりはしません。ご縁がなかったと思って次の検討に入るようにしています。
業界ではこういう状況を囲い込みと言うのですが、買主はご縁がなかったで他を当たればまた先へ進みますが、売主にとっては完全に売却の機会を失ってしまっているかも知れませんね。
実態は分かりかねますが、売主の立場になって考えればおのずと違う対応になるかと思います。是非とも売主の立場になって対応していただきたいものですね。