住宅建築をする際には時々問題となる電柱の位置。
まだ住宅がまばらな頃に建てられた電柱は時に、住宅を新築する際に工事や車の出入りの障害となることがあります。
ウッドハウス信州元町2丁目は、もともとあった大きな住宅を解体した土地に2棟建築していますので、工事期間中から電柱が障害になってしまいました。
‖そう簡単には移設ができない電柱
見てお分かりのように、電柱はそう簡単に移設できるものではございません。通常は地中に5m程掘って埋められていますので、移設となると大工事になります。
電力だけでなく、電話やケーブルテレビ設備など(共架物といいます)がありますので、諸々の調整も必要となります。
移設をお願いしてから現地での打ち合わせを含めて2~3ヵ月は要します。ただし、工事自体は1~2日で完了する場合が多いです。
移設費用については、所有会社によっても多少の差はありますが、だいたい30~35万円くらいが相場ではないでしょうか。
誰が払うかに関しては、元の場所から移設する場所によって違います。道路などの公用地内での移設は、所有会社が負担してくれたり、移設を必要とする方々と折半したり、ケースによって様々かと思います。
移設を必要としている方の土地の中での移設や、公用地から民地への移設の場合はだいたい所有会社が負担してくれると思います。
‖松本市の負担でお願いします
電柱に貼られているプレートに所有者が記載されています。複数の会社のプレートがある場合は、通常は縦に貼られたプレートの会社が所有者ということになります。
今回の元町2丁目の現場については、所有者であるNTT社と移設工事について話し合いをしてきました。
道路から民地へ移設の場合は所有会社が負担するのが通常だと思っていましたが、今回については4m未満の道路に面した敷地に建築するために、今までは民地部分に建っていた電柱が道路後退(セットバックと言います)に伴い新たに松本市に寄付をする道路部分に建っている状態となりました。
そうなるとNTT社の負担というのも考えられますが、今回については話し合いの結果、松本市の負担によって移設することが決まりました。
何とも確たる規定がないので、その都度に状況判断して相談ということになるのですね。
いづれにしても住宅の出入りに邪魔にならない位置に電柱を移設しますので、購入する方にも安心してお使いいただくことができるようになりますので、販売する側としてもひと安心です。
関連業者の皆様、引き続き完成までご協力のほどお願いいたします。