自宅や実家を売却するとなればなるべく高く売りたいと考えるのは当然でしょう。ただいくら思い入れやこだわりがあっても残念ながら多くの買主にとってはあまり重要な要素ではないので、価格にプラスに影響することはあまり期待できないでしょう。

松本市島内の中古住宅、広々駐車スペースは家庭菜園も楽しめます。
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中古住宅購入を検討する買主側の大きな理由はその価格です。ローコスト系の新築建売住宅という選択肢もありますが、その場合には立地や環境を比較して希望に近い方を選択するケースもありますが、立地については中古住宅が勝ることが多いというのが印象です。

新築住宅は文字通り新品ですので殺風景で現実味はありませんが、見た目の印象は中古住宅のそれとは比較にならないほどキレイです。一方中古住宅であってもやはり見た目、第一印象はとても重要な検討要素となります。

中古住宅においては築年数に関しては、昭和56年6月1日以降の新耐震基準に適合しているかというのがひとつの検討材料にはなりますが、よほど傾いたり倒壊しそうでもなければ、それよりも見た目、第一印象のほうが優先される傾向にあります。

中古住宅購入を検討される方の多くは、購入後にリフォームを施します。DIYでいけそうなら御の字ですが、快適に住むには業者さんの手を借りることになりますので、あまりにも状態が悪いとどのくらい費用がかかるのかも検討がつかず購入意欲が低減する結果となります。

ご自宅などの売却をする際には、空家にできれば幸いですが、住みながら売却する場合にもなるべく荷物は処分するなりして、外回りや玄関などはキレイに片づけておきたいですね。そして水回りも使えている状態であっても可能な限り補修しておくことをおすすめします。

また意外と臭いも大切な要素です。生ごみ臭やカビ臭かったりすれば当然印象は良くないでしょう。ご自身ではなかなか気づかないところですので、時々来る知人等に率直に聞いてみても良いかもしれませんね。場合によっては消臭剤やお香などで対策することも得策と言えます。

自宅や実家を売却する際には、売る側にとっては思い出や思い入れはあっても、買主側からすれば高額な商品です。キレイにして一工夫すれば価格への影響もそうですが、気持ちよく取引ができるのではないでしょうか。