建売分譲住宅の現場での出来事でした。複数の建物を連棟で建築した物件が完売して少し経ったある日に、誰かがお隣の〇〇さん宅の外水道を勝手に使って車を洗車しているとのご相談がありました。〇〇さんのご親族の方ではと確認しましたがどうもそうではないとのこと。
どうも連棟しているそれぞれの建物の外水道を順番に日を分けて使っていたようで、それぞれの方が見てはいましたが、使っている棟の方の知り合いだと当初は思っていたようです。それがたまたま異なる棟で同じ侵入者が利用していたのを発見した方からご連絡をいただいたということです。
無断で使っているとなると、不法侵入となるうえ盗水ということで窃盗罪にも問われる事件となる案件ですが、警察沙汰にして事を荒げてしまう前に、まずは分譲住宅周辺にお住まいのご近所さんに相談に行くことにしました。
幸い連棟現場だったのである程度の期間かかわっていたこともあり、ご近所に相談ができる環境でしたので、まずは連棟の並びの方にご相談に行きました。たまたまその方の息子家族も連棟の1棟を購入していたこともあり快くとは言いませんがご協力いただけることができました。
すると2日後にご連絡があり、やはり全く関係のない赤の他人が連棟の留守中のお宅を狙って勝手に使っていたということでした。被害届を出すことも考えたそうですが、被害が軽微だったこともありもう来ない来れないだろうというご判断で追い返したとのことでした。
住宅にかかわっていると色々な問題やハプニングはつきものです。杓子定規なアフタサービスの範疇では対応できないことも多々ありましたが、ご近所さんのご協力をいただいて対応するような現場も時々はありました。
当時は客層的に20~30歳代の若い方が多かったこともあり、何かと不安になることも多く色々なご相談をいただいたものです。それでも何年か経ってもお客さんを紹介いただいたり、増築やリフォームの相談をいただいたりと良いつながりができて良かったと思います。
マイホーム購入は家もそうですが環境がガラッと変わる方も多いでしょう。馴染むまでに時間はかかるかと思いますが、気軽に相談できる担当者がいれば少しは気が楽なのかもしれませんね。