入札方式で不動産を購入する方法はいくつかあります。一般企業等が任意で複数の業者に入札の案内をする方法、裁判所が強制的に執行する競売、それに公的機関が公用不動産や税金滞納により差押えを行った不動産を入札方式で購入者を決める方法などがあります。
一般企業が行う入札は、首都圏の大手不動産会社が民間企業の施設等を売却する際に行うことが多く、順次現地での説明会を行い建物の内見もできることが多いので、リフォーム業者さんや解体業者さんにも同行いただき、入札金額を検討することも可能です。
一方、裁判所による競売や公的機関が行う公売については現地説明会等はなく、入札を検討する場合には自身で現地を視察します。他人様の所有でまだ居住者がいるというケースもありますので、建物内はもちろん敷地内に入ったり堂々と視察することはできません。
リフォームする場合や解体する場合には外観目視で費用を想定する必要がありますので、ある程度経験値がないと入札価格の検討は難しいかと思います。また居住者がいれば落札した後の立ち退き交渉が必要になることもありますのでハードルが高いと言えます。
競売の場合はそれでも強制執行という形で法的に立ち退き処分を行うことができますが、公売の場合は法的な執行ができないので、個別に交渉する必要があり、既に退去している場合でも室内や敷地内の残置物は勝手に処分できませんので、裁判手続きが必要になるケースもあります。
ネットでの手続きが一般的となり情報も広く公開されていますので、競売も公売もひと昔前は不動産会社等の業者が大半でしたが、昨今は一般の方も投資用や自宅用で入札することも多く、落札価格がかなり高騰している状況です。
不動産ではございませんが、先般のネットオークションで高級外車のフェラーリが、不動産も含めて過去最高価格の1.7億円あまりで落札されたと話題になっていました。希少性が高い車種だったそうですが、価値が分かる方が落札したのでしょう。
弊社では入札のご相談やお手伝いもさせていただきます。ちなみに先般のネットオークションにて不動産を落札する結果となりました。占有者との交渉もありそうですので、商品としてご紹介できる段になればご案内させていただきます。