相続された不動産の売却依頼を承りましたが、売主側のご意向で一定期間はネットや広告を利用せずに売却先を探して欲しいというご相談でした。多少お時間をいただくことをご了解いただき、売却先を探し始めて約1.5ヵ月、売主側もご納得の価格での売却先が見つかりました。

年内には売却を済ませたいというご意向もありましたので、時期がくればネット広告を予定しておりましたが、個人や不動産会社、ハウスメーカー等に個別にご提案させていただいた中で、とある取引先メーカーさんよりまずまずの条件での買取りのご提案をいただきました。
売主には予め仲介での売却と買取りでの売却のメリットデメリットを説明させていただいておりましたので、弊社の仲介査定価格よりは多少価格は下がりますが、悪い条件ではないということでご提案させていただいたところ、お話が進むこととなりました。
売主の方でもご夫婦で話し合って、一定程度の金額が手元に残るようであれば売却しようと決めていたこともあり、また売却にかかる持ち出しの費用や手間も省けるという業者買取りにすることのメリットも十分に理解されたことで売却のご判断をいただきました。
安くても早く売却できればというような稀なケースを除いて、ほとんどの方はなるべく高く売却したいというのが本音かとは思いますが、あまり欲を出し過ぎると時間ばかりが経過して、ましてやネット掲載することにより高いというイメージがつくと見向きもされなくなる可能性もあります。
経験上、いくら高くても適正相場価格の1割程度内でないと苦戦するように感じます。不動産は1点ものなので買主側の事情により高額での取引もありますが、希望条件がある程度満たされて尚予算に余裕があればこそで一般的には割高な物件は他と比較されて時間ばかり浪費することになります。
一括査定サイトを利用して高額な提示を受けた物件と思し召し物件がネットに掲載されていることもありますが、長期間掲載されたままで気が付けばかなり値引きされていたりしています。逆に、買主目線で見れば長期間掲載の物件は個別交渉でお値引きいただける可能性が高いという見方もできるかと思います。
今回は売主側の考え方や理解と弊社の提案がマッチしたことにより比較的早期に売却先が見つかりました。市街地の100坪弱の広い土地でしたので、価格的にも一般個人よりは価格が合えば業者買取りがいいのではと考えていましたので、結果的に売主側もご納得いただけて何よりです。引き続きお手伝いいたします。