不動産の売却を考えたときに、不動産仲介会社に依頼して一般市場で売却する方法ともうひとつ、買取りを行っている不動産会社に売却する方法があります。どちらがおすすめかという議論はネット上でもたくさん拝見しますが、どちらにもメリットデメリットはございます。

住居を検討する際にも、賃貸か購入かという議論がありますが、これもどちらにもメリットデメリットがございます。お金だけで比較すると、長く住めば賃貸も購入もそれほど差が出ないという説もありますが、結局は購入した不動産を売却した際に手元にお金がいくら残るかという議論に至ります。
仲介で売却か買取りかという議論もお金だけで言うと、仲介で売却した方が高くなる可能性が高いですが、買取りの場合も、何の知識もなく業者相談に臨んで買い叩かれるということでもなければ、それほど仲介での売却と大差がつくことはないかと思います。
それよりも売却後のことを考えた場合に、業者に買い取ってもらった方が安心ということがあります。例えば売却した後に、地中から埋設物が発見されてその撤去費用を請求されるケースがあります。売買契約の内容にもよりますが、個人間の売買でも通常3~6ヵ月間の売主責任が負わされることがあります。
弊社で買取りをさせていただいた不動産でも過去に何度か、解体工事をした際に地中から埋設物が発見されたことがありました。それでも業者買取りのため売主側の負担はなしという契約になっていましたので、弊社の負担で撤去することになります。
撤去する費用も安くはなく、ましてや産業廃棄物や有害物が発見された場合の撤去費用や土壌改良費用となると想定していた利益も消えてしまうほどになる可能性もありますので、買取り業者側としても可能な限り調査いたしますが、ある程度はリスクを負いますのでその分価格が安くなるという見方もできます。
仲介で個人間売買でもしっかりした仲介会社であれば可能な限り調査して売買に臨みますが、完全にリスクを消すことは不可能と言えます。境界など表面上調査できるものもあれば、上記のように地中に埋設物があるかの調査になれば、過去にあった建物を調査するくらいしかできないでしょう。
不動産を売却する際にはいくらで売りたいかということが大切ですが、仲介と買取りのメリットデメリットもよく理解したうえで総合的に判断されることをおすすめいたします。弊社でも買取り業務を行っておりますので売却をお考えの方はまずはご相談ください。
売却相談はこちら
