私道であっても行政に認定されている道路を「位置指定道路」と言います。
これまでもブログで何度か紹介してきましたが、道路として扱われますが、私道ですので舗装工事や復旧工事は原則、その道路の所有者が行うことになります。
🛣位置指定道路は私道ですので管理は所有者です
位置指定道路の多くは行き止まり道路になっていて、そこを利用する方々で所有(共有)しています。
稀に過去に分譲した会社の名義になっていたり、相続した後も過去に所有していた方の名義のままになっていたりもしますが、いづれにしても私人が所有しています。となるとその道路の管理も当然に所有者全員で行わなければいけません。
行政に相談しても、公道と同等の扱いとは言いますが、その管理や保全までは面倒をみてくれるケースはほとんどございません。松本市も例にもれず同じような対応となっています。範囲を指定して、道路以外での使用はできない内容の許可証を発行していますが、それ以上の約束事はありません。
行政の管理下とするためには、行政に寄付をすれば可能ですが、道路幅や雨水処理、路盤の強度など、かなりハードルの高い要件を満たさなければいけないので、現実的ではないです。
🛣舗装工事の全額補助の自治体は増えてくるのか
松本市内にも未舗装の私道はそこら中にあります。近隣の方々がその利用に特に不憫を感じていなければ、この先もずっとそのままなのでしょう。
陥没している部分を利害関係者で費用を出し合って補修した現場に立ち会ったことはありましたが、わざわざ舗装工事をするというケースはこれまでございませんでした。行政の方で全額補助してもらえるようになれば、高い可能性で舗装工事が実現することになるでしょう。
現在舗装はされていても、将来復旧や復元工事が必要になってくるケースも考えられます。最初から所有者全員で将来に向けての約束事が交わされているというのも聞いたことがありませんので、いざその時になったらどのように対処するのでしょうか。
行政に相談しても、あくまで私道ですので所有者管理となりますとしか言いません。復旧復元の必要性を、区や町会から進言して地域主導で公的な補助を受けて実現させるというケースは出てくるかもしれませんね。
位置指定道路の所有者も管理責任を認識しているケースがほとんどですが、今後は地域主導で行政の協力を得ながら必要に応じて整備していってもらいたいと思います。