新築住宅の引き渡し前には、現地にて設備等の説明と併せて不具合やキズ等の検査を実施します。ほとんどの会社で行っていますが、稀にいきなり引渡しという会社もありますので契約の際には念のため確認するようにはしましょう。

新築建売住宅の建物検査で発見されたキズ箇所

今回のお客様のお引渡しは9月中旬ということで、2週間ほど前の建物検査となります。引渡しまであまりに日にちがないと不具合等があった場合の補修等の対応が不十分になりがちですので、できれば2週間程度は余裕をもって行いたいところです。

検査には拡大した間取り図や筆記用具にスケールがあれば便利でしょう。不具合や損傷個所の記録をしながら引越に向けて各部の寸法も図っておけばよいと思います。あとは懐中電灯を持参して床下の状況や天井裏の断熱材などを確認できれば良いでしょう。

建物検査にはなるべく人数がいたほうが様々な視点でチェックできますので、不動産仲介会社はもちろんご家族やお子様もお越しいただけたらと思います。お子様はご遠慮される方もいますが、子供ならではの視点があれば尚よいという風に考えればよいと思います。

実際に今回の検査でも、最初に小学校低学年のお子様が床のキズに気が付きました。実際はキズなどない方が良いのですが、自分の部屋になる予定ということもあってか張り切って検査していたので結果が出て喜んでいました。

その後も販売会社の担当者と弊社、ご夫婦とお子様2人でチェックを続けた結果、クロスのキズが数か所と階段手摺のキズが3か所見つかりましたが、建具の開閉不良やぐらつき、床の軋みや大きな損傷部分もなく無事に終えることができました。

車もそうですが新車にキズがあればクレームになりますが、建物の仕上げはほとんど職人さんの手作業ですので多少はキズがあったりします。ただ引渡し後だと生活によるキズや損傷と判別がつかなくなるので、引渡し前にしっかりと補修してもらうようにしましょう。