土地の購入を検討する際には広さや価格はもちろんのこと、土地の地面の下に何か埋まっていないかと心配になるかと思います。特に以前に工場や作業場などの建物が建っていた跡地だとその心配は大きくなることでしょう。

土地の登記

土地の歴史を地歴と言いますが、それを調べる方法のひとつが、法務局に備えられている登記簿を確認することです。過去の地目が田畑にであった場合は農地利用ということですが、例えば雑種地から宅地に変更されている場合などは以前の利用方法についてよく調べる必要があるでしょう。

調べるといっても既に取り壊されている場合が多く確認することができませんので、まずは売主や仲介会社にヒアリングを行い、さらに心配なようであれば役所で当時の建築許可を確認したり図書館に赴いて古い地図を確認することもできます。

残置物以外にも、油や薬品を利用する工場や作業場等があった場合は土壌の汚染もされている可能性が高いので、そのような土地についてはかなり価格は安くなってはいますが、住宅用地として売却されることは少なく駐車場等として再利用されることが多いと思います。

かなり価格が安いので汚染物を除去して住宅用地として利用できないかと思案したこともございましたが、ガソリンスタンド跡地の地中を掘削した時などはかなりの深さまで汚染されていましたので除去費用が数百万円はかかるとなるとコスト的にも住宅用地として不向きだったでしょう。

以前に一般住宅が建っていた土地でも少なからず残置物が出てきます。昔は費用を浮かせるために解体によって出た廃棄物を地中に埋めていたなんてことも聞きます。現在は法律も厳格化されて相当重い処分が科せられますのでそのような悪態は激減しています。

また古くから家が建っていた土地では、過去に使っていた井戸や配管が出てきたりもします。お風呂部分の基礎が残っていたり、中には建物の基礎がそのまま残っていたなんてこともありました。地中から埋設物等が発見された場合は、原則売主側での撤去処分が義務ですが、特に個人間の売買契約の際には責任の所在についてしっかりと確認するようにしましょう。