上下水道のライフラインがほぼ整備されている中、井戸水を使っている住宅がまだあるものなのです。
しかもご案内した物件は、ショッピングモールにもほど近い街中にあります。
キッチンのお水を出して実際に飲んでみました。
臭いは無臭。先入観もあってなのか、味はというと何となく甘く感じましたが、何ら問題ないような気がしました。実際に所有者様は、その家に30年以上住んでいたのですから支障はなかったのでしょう。
支障がない上に、もちろん水道代は無料です。ポンプで汲み上げるので、メンテナンスで多少の出費はあったようですが、そうそう故障するものでもないらしく快適に過ごされていたようです。
ただ、近隣の家は水道の本管が近くの道路まで配管された際に、井戸から公営の水道に切り替えているようでしたので、近い将来はせっかくですので、道路から私設管で水道を引きたいところですね。
そういった費用を考えると、無料で井戸を使っている間に資金作りをしたいものです。
水道法を調べてみると、第22条で消毒の義務が記載されています。
しかし、井戸は個人の所有であることが多いため、検査の義務はないようです。あくまでも個人の判断にお任せといった感じです。
ただ身体に入るものなので、行政は検査を推進していて、多くの場合は保健所に依頼して専門業者による検査をしているのが実態のようです。
井戸といっても100人規模の不特定多数で使用する場合は検査義務があるようですが、自宅用などの場合は義務がないのです。とは言え水質検査はしておきたいですね。
松本市内にはご存じのように、たくさんの名水が湧いています。恐らくとてもキレイな水が出ているとは思いますが、不動産業者としても検査は推奨したいと思います。
簡単な検査キットも販売されていますので、まずは自前で調査してみましょう。