ホームインスペクションという言葉を聞いたことがある方は多いと思います。

そもそもの発端は、国が中古住宅の流通を促進させるために始まった制度です。2018年からは、不動産会社重要事項として説明しなければならなくなりました。

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🏠 どのタイミングで誰が診断を行うのか

本来であれば、売主が診断をして安心して売却するのが理想と思うのですが、残念ながら費用をかけて診断を入れるよりは、そのままの状態でお値引きをした方が話が早いという風潮がまだあるのは否めません。

不動産業者等が売主の場合には、ほとんどが第三者による検査診断をして販売していますが、個人での売却の場合は、なかなかそこまでは浸透していないのが現状です。

仲介業者としても悩ましいところではありますが、あくまでも売主様のご判断となりますので、あまり強く言えないのが正直なところではあります。

雨漏りや傾き、大きなひび割れなどは目視で分かりますので説明のしようがありますが、床下や天井裏、壁の内側となると、専門的な道具で調査しなければわかりません。

買主様にも大きな買い物ですので、住宅診断の提案はいたしますが、お金がかかったり売主様に気を遣ったりと、まだまだハードルは高いように感じます。

🏠 住宅診断は中古住宅だけではない

以前に、新築建売住宅を購入されたお客様から、住宅診断の要望がありました。

クロス(壁紙)の隙間が目立つとのご相談があり、状態を説明して補修したのですが、どうもご納得が行かずに、建物に問題がないか第三者の検査を入れてほしいとの要望でした。

当時はまだ住宅診断会社がほとんどございませんでしたが、何とか手配して診断を入れさせていただきました。

結果、図面にあって実際にない床下の束(支え部材)が1本なかったというご指摘があり、追加設置するだけで済みましたが、正直ほっとしましたね。その他には問題は見つからずにご納得いただいた次第でした。

費用は確か10万円ほどだったと記憶していますが、大きなお買い物ですので、費用をかけてでも診断する価値はあったと思います。

新築建売住宅と言えども、買主様も第三者の診断結果ということでご安心されたのではないでしょうか。

不動産会社としても引き続き推奨していきたいと思います。