先日、家具大手のニトリが、珪藻土製のバスマットやコースターなど9製品に対してアスベスト(石綿)が含まれていたとして、回収すると発表がありました。
まさかの一言ですね。
珪藻土と言えば、調湿効果も期待できる天然素材として、建築材料ではどちらかと言えば高価なものとして認識されています。
ということは珪藻土自体には問題がなく、何らかのタイミングで石綿(アスベスト)が混ざったということなのでしょうか?
石綿も天然の鉱石繊維ですので、超微量であれば混ざっている可能性はあるかと思います。
とにかく調査結果を待ってニトリの対応を待ちたいと思います。
一瞬で吸水して、足裏がさらさらでとても使い心地がよく重宝していたのですが、とても残念です。
一旦袋に閉じ込めて保管しているところでございます。
※ニトリから続報が公表されました。我が家で使用していたマットも検査不合格で回収対象・・・お店に持っていこうと思います(泣)。
我々宅建業者は、取引をする建物について、このアスベストが使われているかの調査の有無を説明しなければなりません。
アスベストは使われているから即危険ということではなく、建物の解体の際などに飛散する可能性がある場合に危険が伴います。要は飛散しなければそのまま使用し続けていても問題がないのです。
なので調査までする必要はないのですが、調査をしたかどうかの説明は最低限してくださいという義務があります。
木造建物では使用されていることはほとんどございませんが、外壁材に吹き付けるケースなどは考えられます。
危険なのは古い鉄骨の建物です。年代でいうところの1970年~80年代に建築といったところでしょうか。
2006年にはすべての石綿製品の使用が禁止されましたので、それ以降なら問題ないでしょう。
ただし、耐火性に優れたアスベストは屋根など要所要所で使用されている可能性がありますので、解体やリフォーム等の際には専門家に相談しましょう。