現在住んでいるのが賃貸の場合と所有している場合とでは、新居を検討する際には事情が異なることはお話しましたが、以前にこんなケースがございました。
息子のお嫁さんが先か、家を買うのが先か、という状態だったのです。
2世帯で住める住宅を探していました
60歳代の親御さんには、40歳になる一人息子がいらっしゃいました。家を探し始めたのはお父様。
2世帯で住める住宅ということでしたが、息子さんには結婚のご予定もなく、お付き合いしている方もいませんでしたので、当面は親子3人で住むということ。
となるとそこまで大きな家は必要ないような気もしたのですが、息子さんが結婚して子供ができても一緒に住めるようにということで、部屋数が最低4部屋は欲しいということでした。
そんな折に、5LDK築25年という物件をご紹介させていただいたところ、非常に気に入っていただき前向きに検討したいというご返事をいただきました。
幸い、親御さんはとある村からお引越しということで、立地については息子の勤務が可能な範囲という条件でしたので、ある程度範囲を広げて探せましたこともあり、さほど時間はかかりませんでした。
契約を見送りたいとのご返事が・・・
さて、いよいよ売買契約の日時も決まり準備をしていた時に、お父様より契約を見送りたいとの連絡が入りました。
理由は、息子の結婚を待ちたいとのこと。正直、こればっかりはいつになるかわかりませんので、一旦お見送りとさせていただきました。
その後何だか息子さんのことが気がかりになっていた私は、とあるおせっかいな方を通じて、息子さんのお相手を紹介させていただきました。
一度ご紹介を兼ねて何人かでお食事をしたのですが、その後、なんとお二人が意気投合してお付き合いする運びとなったのです。
お見送りのご返事からおそらく2ヵ月程経っていましたが、幸いまだ物件は売れていなかったので再度ご紹介することができて、舞い上がったお父様は即日契約すると息巻いていました(笑)。
その後はめでたくご結婚されたとお聞きしましたが、あの家に今も一緒に住まれているのかは不明です(泣笑)。
結果的には息子の結婚より先に、希望に近い物件が購入できたのですが、大きなお買い物ほどご決断のタイミングは大切なのだと感じた次第でした。