数年前、めでたく新築建売住宅が契約となり、金融機関の仮審査も通過して、あとは決済お引渡しを迎えるのみでした。
決済を1週間後に控えていましたが、奥様のご希望で少しづつ荷物を運びこむこととなりましたが、そのさ中、金融機関からローンの承認が下りないという衝撃の連絡があったのです。
🏠契約の白紙撤回ができる場合もある
不動産の売買契約は締結すると、お互いの負担が大きいので原則解約はできません。
しかし通常の売買契約では、契約時の納める手付金を放棄することで解約できると定めています。これには期限があり、1~2週間あるいは売主買主の一方が契約の履行(登記の手配等)に着手した時以降はできないと表記されています。
また、ローン特約という条項がある場合には、ローンが不承認となった場合には解約のうえ手付金も返還されると定められています。これにも期限があり、期限までに金融機関の審査結果が出るように段取りしなければなりません。
不承認となる理由には、健康上の理由(団体信用生命保険)などが考えられますが、例えば審査中に他の借入をしたなど、買主側に原因がある場合にはローン特約は適用されずに、この場合には違約金を支払って契約解除することになります。
裁判等を起こす手間を省くためにも、通常は売買契約金額の10~20%の違約金が定められています。
🏠買主の不手際によるローン不承認でした
金融機関から衝撃的な連絡がありましたが、不承認の理由については個人情報ですので当然教えてくれません。
これは本人に確認するしかないので問い詰めてみましたが、思い当たることがないと言うのです。
ご家族の引越しも許容していた状態でしたが、違約金の支払いによる解除を申し出たところ、消費者金融で借入をしてしまったという、しかも100万円、これまた衝撃的な内容のお話でした。
とりあえず借りてでも返済するというのですが、家族には言えないというので職場の上司のところに同行して事情を説明して何とか融通することができました。その日のうちに返済手続きをして返済証明を持って金融機関に急行したのを思い出します。
仮審査の結果で安心してしまい、家族に言えないようなことに100万円・・・敢えて突き詰めませんでしたが、マイホームを購入するタイミングでのまさかの出来事でした。
本人もマイホームを購入したという実感よりは何かあっけにとられていたような感じで、販売した私も家を売ったという実感よりは、金策に奔走したことによる心労のほうが大きかったですね。
大きなお買い物は自覚を持って検討しなければいけませんね。
その方のその後について、また機会があればブログに書きたいと思います。