街の不動産屋さんはよく地域密着というスローガンを掲げて営業しています。要は地域に根差して〇〇年、地元のことは何でも知っているという気持ちが込められています。長く同じ場所で営業していると当然に地域密着ということになります。

地域密着の不動産屋さん

地域密着の対義語は思い付きませんが、対照的な業態としては、地域ではなく全体、全世界を相手に商売を行うネットビジネスではないでしょうか。遅れているとは言え不動産業界もネットワークビジネスが主流となりDX推進も積極的に行われています。

そんなご時世だからこそあらためて地域密着というスタイルが真新しく感じることもあります。不動産業の場合はその地域にある物件(商品)を扱うことが多いので借りる側や購入する側からすれば地元に詳しいということは大きな信頼になります。

賃貸物件を専門に扱う会社はその地域での取扱い件数も多く、必然的に地元に詳しくなり地域密着で長く商売している会社が多いように感じます。一方売買物件を専門に扱う会社は地域密着と言えども限られた地域だけの物件だけで長く続けるのは容易ではないでしょう。

先日に「松本市 〇〇(地域) 不動産会社」という検索結果を見て弊社をご用命いただいたことがありました。その地域に詳しいであろうという思いでの検索した結果とは言え初めてのご来店の際は疑心暗鬼のご様子だったのを思い出します。

不動産売買という限られたご経験をお任せする会社を選ぶにも初動は地元の会社を考えるものだなと感じたものです。また大手の不動産会社ではなく地元の会社を選ぶという心理も興味深いものがありましたがそこまでは詮索することはいたしませんでした。

地域密着と言っても長く商売を続けていないとその言葉に重みがないと思います。その地域に詳しいことはもちろんのこと、ただ単に物件を紹介するだけではなく、不動産業務にも精通していなければ長く支持は得られないでしょう。

弊社は松本市に根差して今月で5年目に入ります。まだまだ地域密着というスローガンを掲げるほどではございませんが、これまでの経験と知識を活かして協力業者さんのお力もお借りしながら末永く続けられるよう精進していきたいと思います。