住宅を建築する際には必ず、地盤の強度を確認するために地盤調査をいたします。
建築基準法で定められた強度が求められるのと、瑕疵担保責任保険に加入するために必要なのです。
極端なはなしですが、隣の土地の地盤調査の結果、改良(補強)が不要であっても、実際のところは調査するまでは判断できません。地層が違っていたり、水脈があったりと掘ってみないとわからない部分があります。
ほとんどの場合、近隣の地盤の状態と変わりませんが、調査は必要なのです。
購入前に調査をすることも可能ですが、売主や仲介業者の了解を得て、自費で実施することになります。数万円で調査できるのですが、ほとんどの場合は事前調査まではしません。
理由は地盤の状態が最優先で購入を検討している方が少ないからでしょう。やはり立地や環境が優先されるのではないでしょうか。
予算を組んでおいて、改良(補強)が不要となった場合には、予算から外して建築のほうに予算を回すのも良いですが、個人的には引越し費用や家電調達費用に使ったほうが良いかと思います。
建築費用に歯止めがきけば良いですが、舞い上がって気が付いたら・・何てことも考えられます。
一般的には、コンクリートの柱を埋める、柱状改良という工事が行われます。家の加重に対して、適所に数本~十数本のコンクリートの柱を埋めていきます。
あまりにも支持地盤(固い地盤)が深くある場合には、10m以上の鋼管杭を埋めて改良する場合もありますが、ケースとしては少ないと思います。費用もびっくりするくらいかかりますので、できれば柱状改良くらに留まれば良いですね。
最近では、環境に配慮した工法なども主流となっていますので、費用等とも相談しながら決めたいところではあります。
ベタ基礎で十分に強度はあるとは思いますが、万が一に備えるということで必要経費と考えましょう。