建売分譲住宅の販売に携わっていたころの話です。
床がぎしぎし音が鳴るというご相談を受けてあるお宅にお邪魔いたしました。個人差はあると思いますが、気にし始めるとやたらとぎしぎし鳴ります(泣)。
原因で一番多かったのが、1Fの床なのですが、梁などを支える「束」と呼ばれる部材が緩んでいて音がなるケースでした。こちらは締め直すとだいたい収まりますね。
あとは、階段に症状が出る場合が多かったのですが、釘がしっかり打たれていなくて動いて音がなるケースです。ちょっとしたことなのですが、こちらも打ち直してだいたい収まります。
厄介だったのが、その原因のどちらでもない場合です。フローリングの材質は木製でしたので、ある程度は収縮により音がなることが想定されますが、様子を見ていただき収まることが多かったです。
しかし、あるお宅では、そこら中で音が鳴ったということがありました。
そこら中でぎしぎし音がなるので、職人さんと相談した結果、フローリングの部材同士の隙間に速乾ボンドを注入する方法をとりました。
当時は専門の業者が長野県内になかったため県外に発注して、確か1本数万円の専用ボンドを注入して、補修工事を数回行ってやっと収まったという結果となりました。
後から聞いたのですが、やはり工事中にフローリングの下地が雨ざらしになっていた事実が判明いたしました。
なぜ?その時に聞いていれば、すぐに張り替えたのにと思いながらも後の祭りです。
お客様にも事情を説明して、今般は症状が収まったということでご了承いただき、以降も様子を見てご連絡をいただくということで何とかご理解いただきました。結局2年ほどかかりましたね。
本当にご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした(詫)。