賃貸か持ち家か、改めて考えてみました。

常に比較対象になる賃貸と持ち家、どちらが得という考え方は基本的に意味がないと思います。

それぞれのお財布事情、生活環境、嗜好や考え方によって様々な結論に至るからです。

仲介手数料は不要ですので、登記などにかかる諸費用は100万円くらいでしょう。こちらは自己資金ということで、住宅ローンを組みます。

ネット銀行、変動金利0.5％、35年借入だとすると、毎月の返済額は約88,000円となります。この返済額だと3LDKくらいの賃貸住宅が借りられると思います。

持ち家によって発生する負担に、固定資産税があります。新築住宅の場合、当初3年間は超優遇があり、写真の建物だと通常約150,000円/年のところ約75,000円/年となります。土地は約20,000円/年ですので、併せて95,000円/年＝約8,000円/月となります。4年目からは約14,000円/月の負担となります。

もちろん賃貸だと所有していませんので、固定資産税の負担は発生いたしません。代わりに管理費や共益費、駐車場代がかかってきますので、考え方としては、ローン返済額と家賃の比較ということでよいかと思います。

かのホリエモンこと、堀江貴文氏のようにホテルを転々としているスタイルの人もいます。特殊なケースではありますが、考え方としては、常に身軽でいるということではないでしょうか。

持ち家となると、そうそう移動することもできないですし、ご近所とのお付き合いも蔑ろにはできませんよね。それが苦にならない方なら持ち家を検討する価値はあるかと思います。

さらに、既に所有しているあるいは親族等の土地が使えるのであれば、その場所に新築するのが望ましいと言えるでしょう。

また、将来的に売れるかどうか何て考えるのは、持ち家を決断するのには余計な心配かと思います。その時に考えればよいことです。

家賃並みの支払いで家が買えるとかよく聞きますが、単純比較だけで言えば間違ってはいないでしょう。しかし食堂並みの値段で高級フレンチが食べられるというとかなり惹かれますが、家はそんなものではありません。

所有することによる突発的な負担（賃貸だと大家さんが負担するもの）や、待ったがきかない住宅ローンのストレスといったものと付き合っていかなくてはなりません。

あと、お子様がいらっしゃれば、転校などのストレスがないほうが良いと思います。

最終的にはご本人ご家族の決断です。

所有するからにはその良さを満喫することを楽しみましょう！