3月の先勝の日に、土地を仲介させていただいたお客様のおうちが、いよいよ上棟を迎えるということで見学に行って参りました。
建物の骨組みが完成した時点で行う儀式のことを「上棟式」。棟上げ(むねあげ)や建前(たてまえ)とも呼ばれています。
これまでの工事が無事に進んでいることと、これから竣工(完成)に向けての祈願を込めて行われます。鬼門(北東)や建物の四隅に酒や米、塩をまいて清めて、礼拍手で祈願をしますが、最近は省略されることが多いようですね。
私が建売分譲住宅を販売していたころは、建物の四隅に塩をまいて清めて、玄関先にお神酒を供えて礼拍手をして、工事の無事を祈願していました。
四隅というのは、1階から2階に突き抜けている柱(通し柱)があるので、構造の要になる箇所にはお清めをさせていただいておりました。今の家は、間取り的に大黒柱と呼ばれる柱がないので、玄関先にお神酒を供えさせていただきました。
先日ブログでご紹介させていただきました、地鎮祭。
この儀式については、まだ多くの方が行うと聞きます。土地の守護神を祀って、土地利用の許しを得て安全を祈願する儀式です。
一方、上棟式については地鎮祭に比べて、行う方は少ないようですね。ひと昔前は棟梁や職人さんへのご挨拶も兼ねて、お酒なんぞ振舞ったなんて話も聞きますが、今は簡易的に行うか、お施主さんが個人的にお菓子等を持って、ご挨拶がてらに祈願するといったケースが多いようですね。
特に寒い時期の工事はとても大変ですので、職人さん達を労うという意味でも、お顔を出して温かいものでも持っていけば喜ばれることでしょう。
住宅はまだまだ人の手が多くかかります。ちょっとした気持ちで職人さん達の士気も高まるかも知れませんね。
完成までの無事を祈りつつ見学させていただきました。完成が楽しみですね!