法律により、新築住宅は「瑕疵担保責任保険」に加入しなければなりません。
大きな会社であれば供託金を積んでいることもありますが、多くは保険の加入によって対応しています。
新築住宅を建築する際には、瑕疵保険の加入のために第三者機関の検査を受けます。
建築士の資格を持った専門家が、基礎や柱、壁や屋根裏等の構造耐力上主要な部分と、屋根外壁、窓などの開口部といった雨水の侵入を防止する部分について検査を実施します。
施工者や現場監督立会いのもと、目視にて検査を実施します。その際に不具合があった箇所について指摘があれば、補修対応を実施したうえで報告いたします。
検査機関によって検査回数は異なりますが、基礎配筋が完了した後と屋根が上がった後の最低2回は実施するかと思います。
時間は1回2時間程度ですが、住宅の重大な部分ですのでしっかりと検査していただいています。
費用は数万円ですが、これも建築費用に含まれています。
基礎や柱が崩れたとか傾いたなんていう事故は、私も経験したことはありません。
ほとんどの事故は雨水等の侵入による事故なのです。実際に私自身も過去に2回保険のお世話になりました。
ひとつは外壁下地の施工不良による雨水の侵入による事故、あともうひとつは、サッシ(窓枠)の施工不良による雨水の浸入による事故でした。
やはりショックでしたので今でもその時のことを覚えています。
サッシの施工不良については、外部からホースで水をかけたりしてみたのですがなかなか原因が特定できず、窓や窓枠を全て外してやっと原因が特定できました。窓枠を設置する際に彎曲したまま施工されていました。
瑕疵保険の検査には、外装下地検査がオプションで用意されています。防水シートやテープ、窓やサッシ等の開口部について詳細に検査するものです。
基本プランには入っていませんので、これから新築される方は住宅会社に確認されることをおすすめします。
雨漏りはほんと厄介な事故でございます。