お客様からご依頼を受けて、松本市南部のとある土地の地主さんとお話を続けて、かれこれ4ヵ月が過ぎようとしています。先日もご自宅敷地の畑で立ち話をしてきました。
⛰ 根曲がり竹の採取の思い出
以前の会社の上席に連れられて、黒姫あたりの山に根曲がり竹を採りに行ったのを思い出します。
ヘルメットにゴーグルを装着して、竹藪の中をどんどん奥に進みながら、採取していきます。
前を行く人でたわんだ竹を顔面に受けながら、それは想像を超える壮絶さがありました。
上席が山を熟知していたので安心はしていましたが、逸れないように付いていくのに必死で、根曲がり竹はほとんど見逃してしまっていて、休憩の時にかごを見れば、数本しか入っていませんでした。
もちろん当時は、見るのも食べるのも初めてでしたので、そこまでして採取する価値があるのか疑問に思いながら、とにかく早く終わらないかとまるでノルマのように感じていたような気がします。
それでも下山して、下処理して鯖缶と一緒に茹でて食した時のあの味は一生忘れませんね。苦労して採ったこともあり美味しさはひときわでした。
顔にキズが付いて、しばらくはお客様との対面を控えたのも良い思い出です。
🏔 地主さんとのお話合いはまだ続きます
1000㎡を超える大きな土地ですので、売る方も買う方も、あたりまえですが真剣です。
なるべく高く売りたい地主さんと、なるべく価格を抑えたい買主という相反する両者の調整は毎回難しいものです。
地主さんは価格だけではないとは言いますが、やはり背に腹は代えられません。そんな気持ちは十分に理解できます。
大切な財産を手放すという大イベントに参加させていただいていることをあらためて実感するものです。
相続税を支払ってなお、売ったあともしっかり税金を持っていかれます。社会保険にも少なからず影響が出ます。
売却した土地が何か如何わしい用途で使われないかと心配する地主さんもいます。
今回は複数の住宅用地として生まれ変わる予定ですので、そこら辺の心配はございませんので、後はしっかり金策をしていただいてご決断いただくのみといったところです。
引き続きご決断されるまでお付き合いさせていただきたく存じます。