環境基本法という法律では、生活環境を保全し、人の健康の保護に資する上で維持されることが望ましい基準として、地域によって50~60デシベル以下という音量の基準が指定されています。

閑静な住宅地の昼間やエアコンの室外機の騒音値のレベルです。ちなみに電車の高架下で100位です。

国道沿いの住宅地
国道沿いの住宅地
🚘 道路沿いでも交通量によって様々

道路といっても、幹線道路や一般道路、ご近所しか使わない生活道路など様々です。

先日、国道(幹線道路)沿いにある新築建売住宅をご案内する機会がありました。幹線道路沿いにある利便性の高い場所にある新築住宅です。

幹線道路沿いといっても、道路は敷地よりも上方にありますので、それほど騒音は気にならないと思っていました。

実際、1階にいる時は、食事をしたりテレビをみたり、あるいは小さいお子様がいれば、そこそこ物音があって、外の音は気にならないかもしれません。

2階にあがるとどうでしょう。何となく1階にいる時よりも騒音が大きくなったような気がするというご感想でした。さらに2階は基本的に寝室となりますので、騒音により睡眠が浅くなり支障が出ることを心配されていました。

空気中では音は上に伝わっていきやすいということを思い出しました。

🚃 騒音の感じ方は人それぞれ

小さい頃から騒がしい環境で育った方は、ある意味慣れていることでしょう。

逆にそういった喧騒から逃れたいということで、極端に静かな環境を求める方もいます。

騒音にも色々ありますが、これまでで一番多かった気になる騒音は、電車の音です。踏切が近くにあれば尚更のことです。

電車の通過する音については、駅に近い等の他の条件が勝っていれば購入される方もいました。ブレーキ音が頻繁に聞こえるのは敬遠されがちですが、通過音くらいであれば大丈夫な方が多かったような気がします。

音は全然平気だったお客様から、エアコンの室外機に鉄粉が積もるという相談をいただいた時はびっくりしましたが、ちょうど電車がカーブする場所で線路の鉄粉が削られて風に舞って飛んできていたのです。

コンビニの近くで人の声がうるさい、近所の犬がずっと吠えてる、ずっと工事している・・・慢性的なものから一時的なものまで様々ですが、住む人の生活スタイルや感じ方によって、あるいは他の条件が勝っていれば、ご決断は色々です。

過去に、隣家のエコキュートのヒートポンプの音が気になって気がおかしくなるといった方もいましたが、結局引越しされました。絶対に受け入れられない音だったのか、少し複雑な気持ちになったものです。