自由設計でおうちを新築する場合には、様々な建材についてサンプルを見ながら決めていかなければなりません。

楽しい作業ではありますが、時にはご家族で意見が合わず・・・なんてこともしばしば。

そんなサンプルですが、特に外壁材については室内照明と日光とでは当然、色彩の見え具合が違います。

日光に当たっているサンプル
日光に当たっているサンプル
室内照明(蛍光灯)に当たっているサンプル
室内照明(蛍光灯)に当たっているサンプル
🌅 太陽光と室内照明では全く感じが違う

上のサンプルを見比べてみるとよく分かりますが、日光に当たっている時の色彩のほうが断然明るくなります。

室内照明であっても、蛍光灯とLEDとではまた異なった感じになるでしょう。

いづれにしても、外壁材は基本外に貼るものですから、太陽光に当てて見て選ばないと、施工した後になってイメージと違う・・・なんてことになります。

白や黒などのモノトーン系の色であればさほど違いは気にならないかも知れませんが、ベージュやブラウンといった茶色っぽい色は、実際に外壁として施工してみると、室内で見ていた色合いとは全く違う印象を受けます。

最近の建材は種類が多く、素材も金属系から窯業系、タイルやレンガ、モルタル・・・と組み合わせ次第では何百何千通りになるのではないでしょうか。そんな中から決めるのは大変な労力だと想像されますね。

せめて素材くらいは絞って検討したほうが良さそうですね。最近人気があるのは、窯業系のサイディングやガルバニウム鋼板ですが、特に色の種類が多い素材ですので、コーディネーターさんのご意見も聞きながら楽しんで決めたいところですね。

🏡 外壁材の張り替えの至ったケースも

無事に外壁材を張り終えたところ、お客様から思っていた色と違うというご相談を受けたことがあります。

小さなサンプルだけで決めるのですから、実際は何枚も張り合わせて施工する上に、外で見ることになると多くの方はそう感じるのではないでしょうか。

それでもほとんどの場合は許容範囲?想定内?ということでそのままお引渡しとなります。逆に想像以上にイメージ通りだったということで喜ばれることもしばしば。

ご相談を受けたお客様にお話しを聞くと、ろくすっぽ打合せもしないで、サンプルと施工写真を見てすぐに話を先にすすめられたとのご言い分。

しかも、メーカーさんが同色系ではありましたが、型番の違うものを手配していたことが判明したのです。

悪いことが重なったというしかないのですが、既に担当者との信頼関係も崩壊していた上に手配ミスが決定打となり、平にお詫びした上で、確かメーカーさんに大部分を負担いただいて外壁の全部の張り替えを決行しました。

実際に現場に行ったのですが、確かに茶色というよりはオレンジに近いような色合いで少し派手な印象を受けた記憶があります。

外壁材は特に色合いには注意して、しっかりお日さまの下で確認するようにしましょう。