リモートでの重要事項説明、いわゆるIT重説が、売買取引においても2021年4月より本格的に運用されています。

弊社でも先日、県外のお客様ということもあり、リモートでの対応をさせていただくこととなりました。

H.I.C不動産応接室のリモート設備
別売りのマイク内臓カメラにて対応
📹さほど抵抗がございませんでした

画面上に予めPDFに変換した説明書類を表示して、ZOOMにてご招待用のURLを送ってご招待します。

互いに画面で確認できたら画像と音声の確認をしていただき、問題がなければ宅地建物取引士証をご提示して重要事項の説明を始めます。

ガイドラインでは以下のように手順が示されています。

事前に買主に宅建士の記名押印した重要事項説明書を送付

②映像と音声で双方のコミュニケーションができるテレビ会議アプリを利用。

③宅建士が宅建士証を提示、買主に確認してもらってから説明。

④買主が重要事項説明書に署名押印して返送

①と③については対面取引であっても通常は行いますので、互いにコミュニケーションがしっかりとれる環境を確保できれば何ら特別な定めはございません。

今回は後日に対面することを前提としていましたので、コロナ渦での対面時間を短縮するためということもあり、実施させていただきました。

説明中も時々画像や音声の確認をさせていただきながら、いつも通り行うことができました。

📹もはや通常業務といっても良いでしょう

ITという言葉に抵抗がある業者さんもいるかも知れませんが、携帯電話で通話ができていれば何ら抵抗なく行えると思います。

コロナ渦という特別な状況下でなくとも、今回のような遠方のお客様にとっては特に日取りや時間の調整もやりやすく、ご自宅等でゆっくりと聞いていただけるので、事務所に来て対面でというよりもリラックスしていただけるのではと思います。

便利なIT重説ですが、説明後の売買契約締結までにあまり時間が空いてしまうと、売主様買主様どちらかの気が変わらないかという多少の不安はあります。売主側ではよもすればもっと高額で購入するお客が出てきたなんてことも考えられますよね。

またIT重説は売主買主双方の同意が必要ですので、後々トラブルにならないように調整していくということも大切です。

そんな不安を軽減するためにも、直接取引ではなく、仲介会社が入る意味は大きいかもしれませんね。弊社でも今後も積極的に運用していきたいと思います。