松本市も今年一番の雪となりました。
諏訪にいる頃に、中南信でまとまって降る湿った雪のことを上雪(かみゆき)ということを聞いていましたが、正にその上雪なのでしょう。
湿っているがゆえに朝になると地面はカチコチですね。これが一番危ない状態ですので気を付けましょう。
🎨歴史的な建物の入口でよく見るのぼり
最近よく見かける黄色いのぼりは、1月29日から催されているマツモト建築芸術祭の目印です。
市内に残っている歴史的な意味合いを持つ建築物に、アート作品を展示してそのコラボにより醸し出す魅力を感じてもらおうと、地元松本市出身の会社経営者が発起人となって、2月20日まで各所で催されています。
松本城の城下町として栄えた松本市は、戦災を逃れたことからたくさんの名建築物が残っています。
しかしながら、国宝の指定を受けた旧開智学校など維持管理が施される建物を除いては、こうした歴史的な名建築物の多くは老朽化が進んだり、相続問題などで取り壊されたりしているのが実情です。
そんな現状を目の当たりにした有志達が、何とか観光資源等で活用できないものかと思案して、今回の開催に至ったのがこのマツモト建築芸術祭です。
会場は松本城から約800m以内という中心地に点在する20カ所で、例えば有名な旧開智学校、まつもと市民芸術館はもちろん、昭和の雰囲気を残すコーヒーラウンジ紫陽花でも個性的なアート作品が飾られています。
割烹松本館や上土シネマでも黄色いのぼりを見ましたので、アート作品とのコラボが見られると思います。
松本市で初の開催ということで、ボランティアにも参加を募って、空洞化していく寂しい街並みを何とか盛り上げようとしています。
県外からの訪問者も多く、マスコミにも取り上げられたことにより、廃墟になっていた建物をオフィスに利用したい等の新しい需要も生まれているようです。
2月18日開催の、花人、能楽師、ダンサーや音楽家によるライブパフォーマンスは既に満席のようですが、街中で黄色いのぼりを見かけたら、入場無料ですのでこの連休にでもふらっとアートを感じにお出かけしてみてはいかがでしょうか。