売買契約を締結して、住宅ローンの本審査を通過すれば、いよいよ物件のお引渡しに向けて準備を始めます。

金融機関の手続きや公的書類の準備期間として、契約締結日から3~4週間後に決済日時を設定することが一般的です。

H.I.C不動産の決済ご案内
🏢決済に向けての準備や段取り

決済お引渡しに向けて、決済場所の確保(通常は金融機関の応接スペース等)、各種登記について司法書士との打合せ、売主側あるいは買主側の必要書類の手配や準備のご案内・・・仲介会社としての仕事は決済が不備なくスムーズに行われるためのディレクターのような役割です。

この度は売主と買主双方のお手伝いをすることになりましたが、売主は同業者のためほぼお手伝いすることはございません。買主にとっては何から何まで初めてのことでしたので、公的書類の手配以外は全て弊社での段取りとなります。

物件代金以外には、登記費用や仲介手数料、固定資産税の日割り清算金、時には上下水道関係の負担金もあります。

登記の準備は、司法書士に登記のための必要書類を提出してお見積りも手配します。固定資産税の清算金を日割り計算して、全ての費用を一覧にして金融機関へ提出します。その際に金融機関のほうで、決済用の部屋やスペースの確保も依頼して当日に備えます。

手慣れてはいますが、皆様にとっての大きなイベントでもありますので、毎回緊張感を持って段取りします。

🏢記念すべきセレモニーのはずが・・・

これまで多くの決済の場に居合わせましたが、たまにはドタバタすることもございました。

例えば、売主側が売買物件と異なる不動産の権利証を持参してきたことがありました。その場が一瞬凍り付きましたが、最も重要な書類ですので、どうすることもできずに、別日にて決済をする運びとなり、何だか興ざめした雰囲気は今でも忘れませんね。

あとは、ご夫婦共有名義での購入でしたが、この場に及んで〇分の〇という持分をどうするかの議論が始まったり、いざ売却となると、感極まって売主側の奥様が泣き出したりしたこともありました。

色々な背景や思いがあるので、同情はできましたが、買主様にとっても喜ばしい場でもあります。買主様がとてもお気遣いのできる方でしたので、困惑しながらも手続きをこなして、最終的には笑って終えることができました。

ただ単にモノを売るのではなく、背景や思い出も込めた取引きであることをあらためて実感したものです。月末の決済に向けて気持ちを引き締めて段取りさせていただきたいと思います。