もう12~3年以上の前の出来事ですが、前職で新築建売住宅の企画販売を担当していた頃のことです。
新築住宅の建築を始めるにあたり、毎回、工事の着工と工期の説明などを兼ねてご挨拶回りをしていました。多い時には10件以上ご挨拶に回ることもありました。
✉徐々に増えていったご挨拶回りの件数
企画販売開始当初は、建築現場の両隣、向かいと斜向かいと、現場に近接している方々へのご挨拶回りで事足りていました。事足りていたというのは、工事が始まってからも特にクレームやご相談もなく、逆に購入の相談があるくらいで問題なく進行していました。
その後の建築現場でのことでしたが、現場からは200mほど離れていたところではありましたが、工事車両が出入りする道路の入口の住民の方からクレームが入りました。工事車両のタイヤ痕で道路が汚れているという内容の相談でした。
工事関係者の方もその日の作業が終われば、近隣道路がタイヤ痕などで汚れていれば水をまいて掃除をしていただいていましたが、作業中でしたので掃除する前に相談が入りました。作業終了後には掃除する旨を説明して事なきを得ましたが、何となく歯切れが悪いような印象が残ったのを覚えています。
その後は多少離れていても、工事車両が出入りする道路付近の住民には挨拶に回るようにして、多い時には10件以上挨拶回りに行くことになりました。
✉挨拶回りだけでお叱りを受けたことも
ある現場の向かいの住民に、工事開始のご挨拶に行った時の話です。インターフォンを鳴らしてご挨拶に来た旨をお話したのですが、何か言葉尻が不快だったのか、勝手に挨拶に来てその言いぐさは無礼だというようなお叱りを受けました。
どんな言い方をしたのかは記憶が定かではないですが、何となく「挨拶に来たから出てきてください」といったニュアンスに取られたのか、気分を害されたような感じでした。
確かに勝手に来て挨拶することが無礼だと言われればそれまでですが、多少こなれてきた感は否めませんでしたので、しばらくは何となく言葉尻に気を付けて訪問するようにしていたような気がします。言葉って難しいなとは思いながらも、最初が肝心とも言いますし、初心を忘れずに丁寧にあいさつするようにしていました。
後からお聞きしたのですが、その方は金融関係のお仕事の営業責任者だったということで、お叱りを真摯に受け止めた次第でした。